刀剣乱舞短編集！！

燭台切光忠3 ページ9

貴方サイド

「○○さん、一緒に来てもらいますよ」

そう言い政府さんは見習いを連れて行った。

「取り敢えず、一件落着？」

「ん、そーなんじゃない？」

「で、この人達はどうするのさ？」

目の前には茫然としている皆。

「あー、取り敢えず刀解は決定って事で」

ビクッと肩を揺らす短刀達。

「嫌だ……皆と居たいよ！」

「大将……済まなかった」

「土下座でもなんでもする！だからそれは……！」

「プッ、アハハハッ！」

皆があまりにも必死すぎて笑えた。

本人達は唖然としている。

「僕が本気で刀解するとでも思った？」

そう言うと腰に抱きついてきた短刀達。

「あるじさま、ごめんなさい！」

「裏切って…ごめんなさい！」

「いいよ、僕は君達が戻って来てくれた事だけでも充分嬉しいから」

その後は仲直りとして宴会を開いた。

今の状況は殆どが寝入っていた。

「主……」

「あ、燭台切、どうした？」

すると抱きついてきた。

「ごめんね……僕、主が居るのに浮気した。

こんなの、カッコ悪いよね」

「……そうだね。

でもさ、僕が一番ムカつくのは、反省もしないし謝りもしない奴だな」

顔を上げて此方を見る燭台切。

「……あのね、僕、嫉妬してたんだ」

「嫉妬？」

「主さ、大和守君を下の名前で呼んでるでしょ？

それに彼は主が初めて鍛刀した刀で、近侍だし、

僕と恋仲になっても中々構ってもらえなかったから……」

「そっか。悪い、僕も配慮してなかった」

僕は燭台切を抱きしめる。

「ずっと側にいるよ、光忠」

-fin-

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