鳴狐 キツネさんリク ページ40
貴方サイド
「鳴狐〜?」
彼氏の名を呼びながら辺りを見回す。
お供の狐さえ見つからないし、どこ行ったんだ?
「おや、A殿。どうされました?」
「あ、一期。鳴狐知らないか?」
「いえ……見ていませんね」
「そっかあ。どこ行ったんだろ」
「あの、一緒にお茶でもしませぬか?」
「ん?そうだね、僕も暇だし。縁側行こう?」
「はい」
僕は一期の手を引き、縁側の方へ向かう。
途中、厨房に寄り燭台切にお茶を淹れてもらった。
縁側に座り、一期と昔の話で花をさかせる。
「ふふっ。こうやってまた貴方とお話しすることが出来て、
私は幸せ者ですな」
「そうだよねぇ。あん時は僕はすぐ別の武将の所へ行ったから」
秀吉を本当に恨むよ。
すると肩を叩かれる。
顔を上げるとさっきまで探していた鳴狐が立っていた。
「何?」
「……来て」
腕を掴まれどこかに連れて行かれる。
「鳴狐、どこ行くのっ?」
漸く鳴狐は歩く足を止め、振り返る。
面頬をしていて表情は読みにくいが、怒ってるらしい。
「……一期と、何してたの」
ゆっくり口を開く鳴狐。
「一期とは茶を飲んで、昔の話をしていただけだよ?」
すると抱きしめられる。
「良かった……一期の事、疑いたくなかったし……
なにより何も無かったから」
ああ、これだけ心配させたんだな。
僕は鳴狐の髪を撫で、
「ずっと側にいるよ」
そう呟いた。
-fin-
263人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
望月海(プロフ) - 蒼月さん» そこらへんの判断は他の小説とかに影響されました。宗三は小夜にシスコンと言う方達が多いので、そうなのかな……と。態々はコメントありがとうございました。 (2017年4月21日 18時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 望月海さん» ええと、調べてきたのですが女姉妹に対して強い愛着・終着を持つ状況のことをシスコンと言うそうです!なのでお小夜に対してなのでブラコンでは…とも思ったんです! (2017年4月21日 0時) (レス) id: 7c6279f5c3 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 蒼月さん» 返信遅れてすみません。いえ、間違ってないです。兄が弟や妹に対してシスコン、弟や妹が兄や姉に対してブラコンです。 (2017年4月20日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - えぇと、宗三左文字の短編集で、シスコンと言っているのですが、弟にたいする愛なのでブラコンですよ! (2017年4月9日 2時) (レス) id: 5adb663dac (このIDを非表示/違反報告)
Kurono:mua(プロフ) - 三日月宗近の中で最初の短編、手を固定されてるのにどうやって胸を叩くんですか、?足? (2016年8月15日 3時) (レス) id: cb545fef8b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ