刀剣乱舞短編集！！

岩融 夢幻さんリク ページ29

貴方サイド

あれから岩融と仲直り出来たのは良いが、一つ困ってる。

それは……

「わあっ！？」

僕は廊下で滑って転んだ。

「廊下綺麗に拭き過ぎだよ〜！」

「A！大丈夫か！？」

速攻で岩融が飛んで来た。

あの速さ、短刀の機動超えてるよな。

本当に薙刀？

「気をつけなくては駄目じゃないか！」

もはや僕の中で本丸のパパは石切丸ではなく、岩融だと思う。

「岩融〜！あそびましょ〜！」

「ああ、今行く！」

まあ、今剣に対する態度は変わってないが。

僕の扱いも前と変わってない。

まだ倒れたままだよ。

起こしてくれても良いんじゃないか！？

するとそこに石切丸が来た。

「A！？大丈夫かい？」

どっかのバカとは違い、助け起こしてくれる石切丸。

「石切丸、ありがとう。助かったよ」

「いや、それより気をつけないと駄目だよ？

さっき燭台切が念入りに床を拭いていたから」

やっぱりか……

石切丸が僕の服を軽く払う。

「よし。もう大丈夫だよ」

「ありがとう、石切丸。本当に」

「構わないよ。それに、君は何時も危なっかしいからね」

「うっ……気を付けます……」

石切丸は笑って僕の頭を撫でる。

ふにゃり、と僕も笑う。

すると腕を掴まれた。

「……岩融？」

岩融が居た。

岩融は何も言わず、僕を連れて歩く。

「おい、岩融？」

声をかけても、黙り込んだまま。

「岩融！」

そう叫びながら呼ぶと、ようやく僕を見てくれた。

岩融はムスッとした顔のまま。

「石切丸とは何もしてない。

というか君が何もしてくれなかったから石切丸に迷惑をかけたんじゃないか」

「……済まなかった」

「過保護なのも、今剣だけで充分だよ」

-fin-

江雪左文字 猫だるまさんリク→←三日月宗近2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す