堀川国広 ページ17
貴方サイド
「兼さーん、大丈夫？」
「兼さん、一緒に出陣出来るって！」
兼さん、か……
最近堀川は和泉守ばっかり。
それで僕は構ってもらえない。
言っても、兼さんのお世話が終わってからね。
と、先程言われてしまった。
はあ、とため息を吐き、廊下を歩く。
すると白い布が見えた。
近寄るとまんばが居た。
「まんば！」
そう呼べば振り返り此方を見るまんば。
「A、どうしたんだ？」
不思議そうにするまんば。
僕はまんばの膝に座る。
「ん〜？まんばが居たから来た」
「写しの俺に構っても、いい事ないぞ」
またそういう事を言う。
「まんば……君は写しじゃないよ。
君は堀川の最高傑作なんでしょ？
だったらもっと胸を張って良いと思うよ。
僕は君を写しだなんて思ってない。
僕の親友、だよ」
そう言うと驚いた顔をするまんば。
「……ありがとう」
小さくそう言った声が聞こえた。
「あ、まんば、僕聞きたい事が有るんだ」
「なんだ……？」
「堀川ってさ、僕の事嫌いなのかな？」
そう言うと飲んでいたお茶を吹き出すまんば。
「わわ！大丈夫か！？」
「ゲホッ、ゲホッ、いきなり何を言い出すんだ！」
「だって、堀川和泉守ばっかりだし……」
するとため息を吐くまんば。
「大丈夫だ。兄弟は、
ちゃんとお前の事、大切にしてる」
「……兄弟だから分かるの？」
「そうだ」
「ふーん」
すると肩を叩かれた。
見ると堀川が立っていた。
「A、ちょっと良いかな？」
「？」
頷きながら後を着いて行く。
すると堀川の部屋についた。
中に入ると綺麗だった。
「あのさ……A、兄弟と何話してたの？」
「堀川に言う必要、有る？」
するとドンッ！と身体を壁に押し付けられる。
「……僕、あんまり怒りたくないんだけど……
Aと兄弟が居るだけで、イライラするのに……
兄弟の膝に乗ってたじゃん……！」
「……それが？僕だって甘えたい時くらいあるよ？」
「なんで、僕には甘えてくれないの？
A、僕に甘えてくれた事なんて一度もないじゃん！」
「……兼さん兼さん言ってる人に、どう甘えれば良いの？」
そう聞くと黙り込む堀川。
すると優しく口付けられる。
「ごめんね。じゃあ、今からいっぱい甘えていいよ！」
-fin-
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望月海(プロフ) - 蒼月さん» そこらへんの判断は他の小説とかに影響されました。宗三は小夜にシスコンと言う方達が多いので、そうなのかな……と。態々はコメントありがとうございました。 (2017年4月21日 18時) (
レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 望月海さん» ええと、調べてきたのですが女姉妹に対して強い愛着・終着を持つ状況のことをシスコンと言うそうです！なのでお小夜に対してなのでブラコンでは…とも思ったんです！ (2017年4月21日 0時) (レス) id: 7c6279f5c3 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 蒼月さん» 返信遅れてすみません。いえ、間違ってないです。兄が弟や妹に対してシスコン、弟や妹が兄や姉に対してブラコンです。 (2017年4月20日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - えぇと、宗三左文字の短編集で、シスコンと言っているのですが、弟にたいする愛なのでブラコンですよ！ (2017年4月9日 2時) (レス) id: 5adb663dac (このIDを非表示/違反報告)
Kurono:mua(プロフ) - 三日月宗近の中で最初の短編、手を固定されてるのにどうやって胸を叩くんですか、？足？ (2016年8月15日 3時) (レス) id: cb545fef8b (このIDを非表示/違反報告)
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