君たちとの毎日

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週の最後には私の大嫌いな体育がある
なんで華の金曜日の午後に体育があるんだ
しかも今日はかなり暑い


こんな中でソフトボールとか狂ってる
キャッチボールだけで汗が吹き出す
暑さあんまり得意じゃないのに


ソフトボールの練習試合が始まり、私はボケーっと突っ立っていた

チームメイトには大丈夫！そこなら最悪立ってるだけで大丈夫なとこだから！とここを割り当てられた
すみませんね、走るだけじゃなくて運動全般がダメなんで…



はー、でもただ立ってるだけの方がまずいな
動いてるより、ジリジリと太陽の日差しを強く感じる気がする



あれ、なんか視界がぼやける
頭が痛い、手足に力がうまく入らない



あ、倒れると思った時には焦ったクラスのみんなの顔がぼやけて見えてスローモーションのように地面に近づいていくのがわかる
こういう時、頭は冷静にもこのまま倒れたら打撲かな頭打ったらやばいかなとかそんなことを考える


倒れる衝撃に身を構えていると誰かに包まれる感覚がする


あれ、痛くない


そのまま身体がふわっと宙に浮く感覚がして、遠くで女子たちの黄色い悲鳴が聞こえた気がした



次にパチっと目を覚ますと白い天井が見えた
…保健室？
独特な薬品の匂いで気がつく
窓から差し込む光はオレンジ色に変わっていておそらく放課後になっていることに気がついた



誰かが運んでくれたの？先生かな？


「おーやっと起きたんか」
横から聞き覚えのある声がしてばっと起き上がる


アホ！急に起きあがんな！
パシッと叩かれる


心配してるのかどっちなんだろうか
それに、この声はずっと聞きたかった声だ


「なんでケイタが…」

「俺がここまで運んだからやろ」


あの時宙に浮いた感覚はケイタが運んでくれたからだったんだ
じゃあ倒れる前に抱きとめてくれたのも？


聞こうとするとケイタが先に口を開く


「悪いな、ジョンウじゃなくて俺で」
また不機嫌な顔をしている


なんでここでジョンウが出てくるの
やっと話せたのに


「なんでそんな話になるの！！私、なんかしたってずっと聞いてるじゃん！それなのに、何にもいわないでずっと不機嫌だし」
「ケイタが運んでくれて嬉しいのに、ありがとって言おうとしたのに、なんでそんななの！」


もうずっと我慢していたから文句を止めることができない


「や、やっとケイタと話せて嬉しいのに、話したいことたくさんあるのに…」
泣きそうになる

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