君たちとの毎日

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しばらく静寂が続く


やっぱりダメか
ただの生徒に想われても迷惑だろう、しかも予約だなんて
私がこの先の先生の未来を予約なんてできるわけない
もしかしたら先生も同じ気持ちなんじゃないかそう期待していた


準備室を出ようと口を開こうとする





「4年後は僕もっとおじさんになってるよ」

「それでAさんが嫌だと言ってもキャンセルしてあげられないかもしれない」



顔をばっとあげる



口元を隠している先生の耳が赤く染まっているのが見える


「僕は君が思っているよりもダメな大人だから、本気にしてしまう。ちゃんと一途だから4年後のこの日を楽しみにしてしまうよ。」

「僕と君はまだ先生と生徒だから、きちんとした言葉で言うことはできないけれど。待ってるよ」



だから、Aさんが迎えにきてね
そう言って先生はあの時と同じ笑顔で微笑む


まるで夢の中にいるみたいで
先生に飛びつきたくなる衝動を抑えてこくこくと頷く



それを見て先生は一度だけ頭をポンと撫でてくれた



待っててください、私ちゃんと迎えにきます







4年後の春の日


すっかり伸びた髪の毛を揺らしながら私は走る


待ち合わせ場所にはあの時と変わらない、むしろさらにカッコ良くなった先生、いやフェテクさんが立っていて


今度こそ私は思いっきり飛びついた

 

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