君たちとの毎日

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だから帰り道でヌナの様子がおかしいことにすぐに気がついた
僕が誰と帰るかを気にするなんて今まで一度だってなかった
ちょっと反応を見たくて問いかける



「…ヌナがそんなこと言うなんて珍しいね？」



慌てて誤魔化すAヌナを見て心拍数が早まる
もしかして、もしかしてだけど僕のこと意識してくれてる…？
じゃなきゃあんな反応を伺うような質問はしてこない
これは幼馴染の勘だ



にっこにっこで家へ帰ると姉が
「ついにAと付き合った？！」
Aが私の妹になる？！！とすごい勢いで言ってきた



「いや、まだ！！だけどその日も近いかもしれない！！」
そう叫びながら部屋へと向かうと一階から姉と母の大歓声が聞こえてきた


まだ気が早いかもしれない
でもそれくらい僕がAヌナを思っていることを周りも知っている


今日は月も星も綺麗に見える夜だから何か奇跡が起きるかもしれない
毎日がヌナと一緒で輝いていたけれどより素敵な毎日がやってくるかもしれない


僕の10年来の片想いを実らせることを予知していたように遠くの空で星がキラッと流れた

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