JW設定メモの短編集 (ページ9)

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甘い紋黄蝶　１－１ページ9

ノゾムside
眩しいスポットライトが照らすのは、六頭の動物と美しい調教師。今宵も満員御礼、大盛りあがり。
歓声と光。俺たちにとって日常で、観客にとっての非日常。

ショーが終わり、俺は急いでジュンタの元へ向かった。
桃「ジュンタ！！」
俺たちの野営地の奥。俺たちのテントから少し離れたところに、俺たちの主であり俺たちの愛するジュンタのテントがある。
黄「のんちゃん。そんなに急いでどないしたん？」
声掛けもせずにテントに入ると、ジュンタは調教師の衣装を脱いでいるところだった。真紅の衣装と真っ白な肌のコントラストに、思わず唾を飲み込む。
桃「『ご褒美』、欲しいなと思って…」
嗚呼、とジュンタは妖艶な笑みを浮かべた。白いシャツを羽織っただけの状態で、両手を広げて俺を誘う。
俺は引き寄せられるように、ジュンタを抱きしめた。
その気になれば簡単に折ることができるような華奢な体。いっそここでジュンタの背骨をへし折ったら、ジュンタは俺だけのものになるかな。
そんな俺の考えを遮るように、ジュンタが俺の鎖骨に口づけた。ぺろ、と口づけた箇所を舐めて笑う。
黄「ふふ、今はキスだけな。続きは夜、とものご飯食べてからしよう、ね？」
俺の腕の中で上目遣いでジュンタが笑う。俺はうん、とだけ頷いた。

生徒会長のオモテとウラ　１－１→←僕は『普通』だ！！　１－３