JW設定メモの短編集 (ページ20)

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俺らの末っ子お姫様　１―１ページ20

藤井side
今日は大型歌番組の撮影日。
うちの事務所からも多くのグループが出演する。

桃「んふ、じゅんたぁ〜」
黄「んもう、なあにのんちゃん」
桃「んふふ〜」

望が淳太を膝の上に乗せて抱きしめ、肩に顎をのせる。
淳太も柔らかく微笑み、望のされるがまま。
イチャイチャしてんな、おまえだけの淳太ちゃうからな。
結局、出番になって呼ばれるまで望が淳太を離すことはなかった。

重岡side
今日歌う曲は大人な雰囲気の曲。
黒いジャケットに身を包み、アイシャドウを施してダークな雰囲気を纏う淳太は、最年少のはずなのに俺たち六人の誰よりも大人の色気を放っている。
パフォーマンスを終え、自分たちの楽屋に戻る途中、Sexy Zoneと出会った。
お互い仲の良いメンバーが多いから盛り上がっていると、健人が思い出したように言った。

健人「そうだ淳ちゃん、こないだ言ってたカフェ、二人で行こうよ。淳ちゃんのオフと重なる日に休み取れそうなんだ」
黄「ほんまっ？」

まてまてまてまて。
嬉しそうにキラキラおっきな瞳を輝かせる淳太はそりゃ可愛いけど、違う。
聞き捨てならない言葉が聞こえたぞ？
健人と二人だと？
俺たちの可愛い可愛い末っ子が？

橙「ちょい待ち？あかんよ、淳太くんと二人きりなんて許さへんで？」
桃「せやで淳太！健人より俺と行こっ、俺の方がイケメンやで！！」

淳太の相方であり、過保護な照史がすかさずストップをかけた。
小瀧もそれに同調する。

黄「なんで、別にええやんか！」
橙「あーきーまーせーん！せめて望と行っておいで！！」
黄「俺は健人くんと行きたいの！のんちゃんとやないの！！」
風磨「あ、のんちゃんふられた」

淳太が頬を膨らませ、照史に訴える。
風磨が淳太にふられてショックを受けている小瀧の肩を叩いて慰めている。
笑ってるけど。結構煽ってる顔してるけど。

健人「ははっ、過保護だねぇ。いいじゃん、淳ちゃんだって子供じゃないんだから。ねぇ、淳ちゃん？」
黄「健人くんの言うとおりや！俺もう27やで？」

健人が笑って淳太の肩を持つ。淳太ももう子供じゃないと俺たちに訴える。
けど。

青「そんなに可愛い顔しても意味無いで」
緑「淳太はいつまでも俺たちの可愛い末っ子なの」

頬を膨らませ、唇を尖らせる姿はとてもじゃないけど27歳には見えない。
元々童顔で幼い顔立ちをしているし、何よりふとした仕草が幼くて愛らしい。
だから俺たちは末っ子である淳太が可愛くてしょうがない。