JW設定メモの短編集 (ページ19)

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ヤのつく自由業さん　１－２ページ19

ようやっとふたりきり。
ふー、と息を吐いてまだ眠たげな淳太に向き直る。
緑「じゃ、支度しようか」
淳太が頷いたのを確認して、部屋の衣装棚を開けた。中には、丁寧に折りたたまれた黄色の和服が並んでいる。
緑「会合やから、きちんとした服の方がええよな…でもあんまりしっかりしたのやと、淳太動きづらい？」
黄「たぶん俺はしげの横で立ってるだけやから…でも、動きやすい方がありがたいかな」
淳太と会話しながら、和服を選ぶ。淡い菜の花色の長襦袢に若草色の袴をあわせた。淳太の髪を綺麗に結い、黄色のかんざしをさす。
口紅を塗り終えると、淳太がゆっくりと目を開ける。
ぱちぱちと瞬きをして、花が開くように微笑んだ。
黄「どう、神ちゃん。綺麗？」
緑「うん、すごく綺麗…」
惹き寄せられるように淳太の頬にキスを落とした。淳太ははにかむように笑う。
立ち上がって、淳太に手を差し出す。
淳太は優しく微笑み、俺の手を取った。
緑「いこうか、俺らのお姫様」

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