JW設定メモの短編集 (ページ1)

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ミルクチョコレート　１ページ1

淳太side
朝の冷たい空気を吸い込んで、ドアのプレートをOPENに変える。毎日の始まりで、俺の日課。
店に入り、ショーケースに並んだ自慢のチョコレートたちを見る。うん、今日も上出来。
チリンチリン、とドアベルを鳴らして、今日最初のお客さんがやって来た。
黄「いらっしゃいませ」
お客さんは彫りの深いとんでもないイケメンだった。高身長の。
青「おはよう、淳太。ホットチョコレート頂戴」
黄「おはよう、流星。おまえいつも閉店ギリギリに来るやん。なんで今日はこんな早いんよ」
んー、とあくびをしながら高身長イケメン…藤井流星は答えた。
青「昨日は片付けが長引いて、二時間前くらいに終わってん。せっかくやから淳太のホットチョコレート飲んでから寝ようと思って」
うちの常連で、近くのバーでバーテンダーとして働く流星は、夜に出勤して、朝方に仕事が終わる。だから、いつも閉店ギリギリにうちに来て、バーに出勤していく。
黄「寝る前のカフェインは睡眠に悪いで」
青「何飲もうが寝れるから大丈夫」
ホットチョコレートを準備しながら流星と会話する。マグカップにマシュマロとクッキーを添えて流星の座るテーブルに持っていく。
黄「はい。クッキーはサービスな。お疲れさま」
青「ありがと」
のんびりと流星と会話していたら、二人目のお客さんがやって来た。
橙「おはよー、淳太くん。あれ、流星おるやん。なんで？」
桐山照史。近くの大衆居酒屋の店主。流星と同じく常連の照史も流星が朝に店にいることに驚いている。
黄「おはよう、照史。なんかさっき店の片付け終わったから寝る前に寄ったらしいで。いつもの詰め合わせでいい？」
橙「おん、ありがとー」
照史の詰め合わせを用意しながら、冷蔵庫から試作品のマカロンを取り出す。皿に乗せて、詰め合わせの箱と一緒に持っていった。
黄「はい。あと、これ試しに作ってみたんやけど、味見してよ。ほんまは神ちゃんに食べてもらお思っとったんやけど、先に二人が来たから二人が食べて」
橙「おー、ありがと。マカロンやっけ？」
黄「そ。右がオレンジピール入り、左がホワイトチョコレート」
照史がオレンジピール入り、流星がホワイトチョコレートを取って口に入れた。不味くはないと思うんやけど。
橙「俺は普通にうまいと思うで、これ。甘すぎず、苦すぎず」
青「若干甘すぎるかも。俺の感想やけど」
黄「まぁ、ホワイトチョコレートそのものが甘めやからな…ちょっと砂糖少なめにしてみるわ」

二人を見送って、さっき貰った感想を考える。ホワイトチョコレートは改善の余地ありか…がんばろ。