05.この世の宝 ページ6
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周りを見ると近くにいたスンチョルとジスも弟たちにも
鋭い視線を向けられていていたたまれなくなったので
むぎゅむぎゅしていたミンギュの手を離して
セアの元へと再び戻った
SA「Aはいつも可愛いよ
髪型も今日みたいに分けてるのも似合うしね」
なんでも似合うと言って褒めてくれて
本当に大好きセアこそこの世の宝だとしみじみ思う
JS「お嬢さま眼鏡の度数が合っていないかもしれません
明日学校終わりにでも眼科へ行きましょう」
SA「そう？この間検査したときはちゃんと合ってたよ？」
『待て待て、ホンジスコラ
わたしに対してあまりにも失礼すぎやしないか？」
ん？どの辺りが失礼に当たるの？
なんてアメリカンすぎる憎たらしい顔を
セアに背を向けわたしにだけ見えるようにしてきた
腹立つ！！
そんな心を落ち着かせるように
深呼吸を繰り返すわたしを見て
WN「…まあ確かにいつもと違うかも、良いね」
MG「ヒョンなんかずるい…」
SG「僕はすぐ気づいたけど？言わなかっただけだもんね！」
VN「言わなかったら思ってないのと一緒でしょ」
なんやかんやでフォローを入れてくれてるような
入れてないような弟たちにありがとうと言えば
３つの視線だけは変わらず不機嫌そうにわたしを見ている
お嬢さまがわたしを褒めただけでそんなに怒るのは
少し理不尽すぎやしないか？
まあ一旦話が逸れたことで
暗証番号の件は忘れてくれてそうだし良しとするかな
『よし、セアお出かけ行こう〜！』
セアが笑顔で頷きかけたとき
廊下に繋がるドアが開いて
ジュンとミョンホが入ってきた
「お嬢さまおはようございます」と
セアに綺麗に挨拶をすると隣にわたしを見つけて
JN「ヌナちゃんと入れて良かったね〜」
と話を振り出しに戻した
JS「ジュナ？」
わあ絶対にやばい
ジスの目が笑っていないし
セアも不安そうに眉をハの字に下げている
こんなときでも可愛いなんて…
JN「あれ？ジスヒョン聞いてないの？」
JS「なんのこと？」
ふたりして疑問符が頭をちらつかせるから
話は進まず会話が噛み合わない
このままだとジュンがこの理不尽なやつらに
叱られてしまいそうでそれは不本意で申し訳なくて
『セアごめん』
SA「…どうしたの？」
セアへと、頭を下げた
『ジュニもごめん』
JN「え、ヌナ？」
ジュンがびっくりした顔をした
そんなに驚くかな？
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よる - コメント失礼します！冒頭からこんなに面白くて引き込まれる作品は久しぶりです！更新楽しみにしてます！ (3月6日 12時) (
レス) id: 6320421e04 (このIDを非表示/違反報告)
おきょん(プロフ) - コメント失礼します！まだ9ページまでしか読んでないのに面白いのでお気に入りにいれさせていただきました！執事系大好きなので嬉しいです！更新楽しみにしてます！！ (9月26日 23時) (レス) id: c8cd884924 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 | 作成日時：2023年9月19日 22時
