04.どこ吹く風 ページ5
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静かなこの空間に耐えられなくなって
文句のひとつ吐いてしまおうと開いた口から
声が出るより先に
さっきジスが入って来たドアが開いて
『セア〜』
セアが顔を見せた
その横に爽やかに笑うソクミンも居るから
嬉しくて座っていた椅子から飛び上がって
セアの元へと走り寄りそのままの勢いで抱きつこうとすれば
セアの後ろに控える
あの憎きユンジョンハンに頭をわしづかまれた
JH「お嬢さまに害が及ぶから近づくなって」
『痛い痛い！！頭割れちゃう！！』
わたしの頭に力を入れているジョンハンの手を
離せと両手で掴んでもやはり男の力には敵わない
SA「ジョンハナやめて」
JH「はい、お嬢さま」
わたしの痛いには無反応で離されなかった手も
セアのやめての一言であっさりと離れた
本当に頭が割れたかもしれない…と
痛む頭を擦りながらジョンハンを見るも
奴はどこ吹く風だった
それどころか周りで見ていた皆もセアへと
「おはようございます、お嬢さま」
なんて涼しい顔して挨拶をしていた
執事というかボディーガードというか
どこへでも着いて来るし何でもやっているなという印象が強い
とにかくお嬢さま至上主義
『やーユンジョンハン！！わたしだって女の子だし
せっかく綺麗にセットした髪が崩れたでしょうが！！』
JH「…お前がお嬢さまと同じ女の子な訳がないし
それにセットしてもしなくても変わんないでしょ」
『、な！？今日はセアとお出かけするから
いつもよりちょーっと小綺麗にセットしてきたのに！』
いつも綺麗なセアを見慣れていると
わたしごときがちょっと小綺麗にしても
変化もなにもわからないってことね
MG「ああ！だから今日のヌナなんか違うんだ！」
『え、ミンギュわかる？！ありがとう好き！』
ミンギュに駆け寄りミンギュの両手をむぎゅっと掴んで
ありがとうキミは最高に良い男だとぶんぶんと振っておいた
聞いたかユンジョンハンと目線を向けると
ジョンハンはその場から動くことなくわたしたちを
というよりわたしたちの手を凝視したかと思うと
その綺麗に成長した顔が
真っ直ぐにわたしへと向いた
美人の真顔は怖いんだよ…
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よる - コメント失礼します！冒頭からこんなに面白くて引き込まれる作品は久しぶりです！更新楽しみにしてます！ (3月6日 12時) (
レス) id: 6320421e04 (このIDを非表示/違反報告)
おきょん(プロフ) - コメント失礼します！まだ9ページまでしか読んでないのに面白いのでお気に入りにいれさせていただきました！執事系大好きなので嬉しいです！更新楽しみにしてます！！ (9月26日 23時) (レス) id: c8cd884924 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 | 作成日時：2023年9月19日 22時
