02.今日とて戦闘 ページ3
.
あれから11年
どれだけセアの両親がセアを想っているのか
増えつづけたセアの執事の数で察して欲しい
現在13人体制でセアの執事に徹している彼らと
セアを絶対に守ってみせると誓ったわたし
今日も今日とて戦闘だ
────────────────────
ピピピピピと昨日のうちに聞いておいた
新しい暗証番号を押して我が家の如く歩くこの家は
大企業ソンモンの代表であるソン家
そう、セアの家だ
VN「お？ヌナ？」
『ハンソラ〜朝から顔が良いね！』
VN「ヌナも今日はまともに見えるじゃん」
やっぱりあいつらと共に育っただけのことはあって
言葉に若干の辛辣さが混じってる
まあそんなことは日常茶飯事と化してきているので
気にせずに長い廊下をハンソルと並んで歩く
VN「また勝手に入って来てるのバレたら
ヒョンたちに怒られちゃうよ？」
『大丈夫大丈夫、セアの部屋そのまま行っちゃうから！』
VN「まあ俺にバレてる時点で終わってるけどね」
『そこは内緒にしててよ』
ね？ね？とハンソルの右腕にくっついてお願いしてみるも
わたしよりも高い位置にあるハンソルの顔は
まっすぐに前を向いて全く目が合わない
ぶんぶんと腕を振って駄々をこねてみるも効果なし…
SG「ハンソラ〜！！」
それどころかスングァンにバレた
SG「わ、ヌナも居るじゃんなんで！なにしてるの？！」
『し！スングァナ静かにして、騒ぐと…』
SC「お前、また勝手に入って来たのか？」
スングァンが予想どおりに
大きな声を出してしまったので
静かな廊下が一気に騒がしくなり
ダイニングへと繋がっているドアから
スンチョルが出てきてしまった、終わった
『やー！ブスングァン！！』
SC「スングァナよくやった、不法侵入で通報だ」
『待って待って！やめて本当にごめんて』
今まさに警察へと繋がるボタンを押そうとしている
スンチョルの手を掴んだ
グッと力が入って固まるスンチョル
SC「…離せ、」
『離すか！そのボタンから指を離して
わたしにそれを寄越しなさい良い子だから』
掴んだ手を離す離さないの攻防を続けて数十秒
お互いに引くに引けない状態のわたしたちを見兼ねて
声を掛けてくれたスングァン
SG「ヒョンもう諦めなよ、無理だよその人は」
チッと小さく舌打ちし
スンチョルはボタンから指を離すと
掴んでいる手を離せと言わんとばかりに
視線をわたしに合わせた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 708人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よる - コメント失礼します！冒頭からこんなに面白くて引き込まれる作品は久しぶりです！更新楽しみにしてます！ (3月6日 12時) (
レス) id: 6320421e04 (このIDを非表示/違反報告)
おきょん(プロフ) - コメント失礼します！まだ9ページまでしか読んでないのに面白いのでお気に入りにいれさせていただきました！執事系大好きなので嬉しいです！更新楽しみにしてます！！ (9月26日 23時) (レス) id: c8cd884924 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春 | 作成日時：2023年9月19日 22時
