13.女子の思考力 ページ14
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担任が入ってきてHRが始まると
はしゃいでいたソヨンも前を向いた
「そろそろレクリエーションの班を決めないとらしい」
教壇に立ち出欠を取り終えた担任が
唐突にそう言った
「今年は宝探しらしい」
らしいというのは担任の口ぐせとかではなく
通常運転で職員会議の話を
ちゃんと聞いていないからだと自己申告していた
なのでいつもHRはふわっとしている
「4人の班だな、うん、あー男女2:2で
明日までに決まったとこから言いにきて」
はい解散〜と手を一叩きして教壇を降りた
途端にガヤガヤと騒がしくなる教室内
わたしもさっそくセアを誘おうとしたら
「ジョンハナ一緒に組まない？」
「ちょうど１人足りないの、ジスどうかな？」
「宝探しにスンチョル居たら心強いんだけどな」
セアの優秀すぎる執事の取り合いが始まっていた
男女2:2ということは必然的に
１人外れなければならないことを女子たちは
あの数分の間に瞬時に汲み取ったのだ
恐るべし女子の思考力
わたしはセアが居れば良いので
熾烈な争いにはもちろん不参加だ
SY「Aや、今回はわたしと組もう」
「いや、わたしはセアが良い！セアを守る！」
なんで〜と拗ねだしたソヨンを見たセアは
優しく笑いながらわたしに向き直って
SA「たまにはいいでしょ？ね？」
と小首を傾げてみせた
お願いの仕方がこの上なく可愛い！！！
『セアが言うならしょうがないなあ』
SY「やーわたしをもっと慈しめ」
『セアより可愛がるものがあるとでも？』
SY「あるでしょ」
わたしがセアと組まないのがわかると
その一枠に滑り込もうとより一層争いは激化した
セアを守るという大義名分を
託さなければならないのが不本意だけど
セアのお願いだから仕方ない
『セアのことちゃんと守ってよ』
SC「お前は普段何を見てるんだよ、当たり前だろ」
『わたしが居ないからって手を抜かないように』
女子たちの争いを横目に
こそっと統括であるスンチョルへと声をかけると
2人も余計に寄ってきた
JS「誰目線で話してるの？Aが一番の厄介だからね」
JH「お前が居ない方が楽だよ」
『わたしのありがたみを痛感すればいい…！』
その物言いに小腹が立って
ふいっと顔を背け授業の準備に向かった
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続く
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よる - コメント失礼します！冒頭からこんなに面白くて引き込まれる作品は久しぶりです！更新楽しみにしてます！ (3月6日 12時) (
レス) id: 6320421e04 (このIDを非表示/違反報告)
おきょん(プロフ) - コメント失礼します！まだ9ページまでしか読んでないのに面白いのでお気に入りにいれさせていただきました！執事系大好きなので嬉しいです！更新楽しみにしてます！！ (9月26日 23時) (レス) id: c8cd884924 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 | 作成日時：2023年9月19日 22時
