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12.女子高生の習性 ページ13

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教室に着いてセアの席の2つ斜め前にある
自席の横に鞄を掛けながら座ると
前に座っていた長い髪が勢いよく振り向いた



 『びっ、くりしたんだけど?!』


SY「ついにセアの執事に手出した?」


 『やーソヨナまだそんなこと言ってるの』



何度目かわからない返答を返しながら
ニヤニヤした笑みを浮かべるソヨンに溜め息を吐いた

だってそれ貰ったんでしょ?なんて
ソヨンはお構いなしに興味津々で聞いてくる



SY「せっかくなんだから付けなよ」



ほらほらと乗り出す勢いで
ウォヌから貰ったそれをわたしの髪に付けた

画面を鏡代わりにしながら
雑に付けられた髪を整えていると
スマホが手元から離れた

ソヨンの手に渡ったスマホが
わたしに向けられているのがわかると
無意識に可愛いく見える角度を向いていた

こればっかりは女子高生の習性なので仕方ない



SY「可愛い、むかつく」


 『なんで!?』



返ってきたスマホで写りを確認しながら
口角が上がるのが自分でもわかった

セアにも見せたくて
そのままの気持ちで振り向くと

セアの隣の席に座る
元々大きな目をさらに大きくした
スンチョルが目に入った



 『なに?どうしたの?』


SC「…!こっち見るな前向け」



何を慌てたのかバサバサと教科書が
スンチョルの机の上から落ちて

セアがそれを拾おうとしているのを
ジョンハンとジスが止めていた



JH「お嬢さまのお手を汚すようなことすんな」



JS「その顔やめて、むかつくから」



 『わたしのせい?!』



ただ振り向いただけなのに
不遜な態度を取られるわたし可哀想すぎると
首を捻っていると



SA「それ昨日Aが見てたものでしょ?」



ふにゃりと眼鏡の奥の目が弧を描き
柔らかくセアが微笑んだ可愛い

もやもやしてたもの全部ぶっ飛んだ



SA「ウォヌちゃんと見てたんだね」


SY「チョノヌ良すぎる…!手出しなよ!!」



はしゃいでいるソヨンは
小学4年生からの付き合いで

どうしてもわたしを
セアの執事たちとくっつけたいらしい

理由を昔聞いたことがあるけど
何を言っているのかよくわからなかったから
諦めて野放しにしていたらこうなってた



『普通に嬉しいからお礼はちゃんとしないと』


SY「とりあえずカトクのアイコンにさっきの写真使っときな」



確かに写りも良かったし
アイコンにしたら喜んでるのも伝わるだろうなと

ソヨンの言うとおりアイコンに設定した






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よる - コメント失礼します!冒頭からこんなに面白くて引き込まれる作品は久しぶりです!更新楽しみにしてます! (3月6日 12時) (レス) id: 6320421e04 (このIDを非表示/違反報告)
おきょん(プロフ) - コメント失礼します!まだ9ページまでしか読んでないのに面白いのでお気に入りにいれさせていただきました!執事系大好きなので嬉しいです!更新楽しみにしてます!! (9月26日 23時) (レス) id: c8cd884924 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年9月19日 22時

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