11.穏便な解決 ページ12
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-WZ
2年の教室に繋がる廊下を背にして
廊下の奥にある階段を1つ上がると
1年の教室が見えてくる
入学してから数日はどこから聞き付けたのか
ソン家の執事が今年も入ってくると騒がれて
教室まで辿り着くのに4人とも苦労した
ソン家の執事という肩書きを頂いているからには
遅刻なんて名前に泥を塗るような真似は出来ないので
いまもスニョンと時計を気にしながら教室へ急ぐ
ガラガラと建付けの悪い音をたてながら扉を開く
まだざわざわしているのを見ると
どうにか間に合ったみたいだ
JN「間に合ったね、何か問題あったの？」
「いや、Aヌナに会って話してた」
なんの配慮かはわからないが
廊下側の後ろの席に固まってる4人の座席
ジュンが振り向きながら手を振る
HS「やーウォヌ！抜け駆けしたな！！」
WN「抜け駆けならジュニもでしょ」
JN「だったらスニョアもしたらいいよ」
「まあ穏便な解決だな」
そっか！と閃いたような顔をして
スニョンは早速スマホを取り出しなにやら打ち出した
スニョンのスマホを覗き見しながら
ちがうちがうこうがいいよと
ジュンはにこやかにアドバイスを送っている
WN「あ、ジフナ朝代わってくれてありがとう」
「貸しだからな、」
わかったと軽く笑うウォヌは
同い年ながらも落ち着いた独特の雰囲気があって
少し羨ましくも悔しくも思えた
お！とヌナにカトクを打っているのであろう
スニョンとジュンが同時に反応した
WN「どうした？」
HS「Aヌナのアイコンが…」
JN「変なアイコンだったのに…可愛いくなった」
そう呟くジュンが珍しかったからか
それとも興味が湧いたからか自分でもわからないけど
すぐにカトクを開いていた
「…これ」
隣でふっと息が漏れた
ウォヌがヌナに渡したのはこれかと
俺だけが理解してまた少し悔しくなった
ヌナの綺麗な髪に収まる
小振りのそれは
「昨日ヌナが見てたやつだろ」
WN「ジフナも気づいてたか」
お嬢さまの側に居るときとはまた違う
俺が知る限りのウォヌで
一番優しい顔をして画面を見ていた
「俺も、抜け駆けしておけば良かった」
聞こえていないような顔で聞き返すウォヌに
なんでもないと少し抗ってみるけど
行動したウォヌとなにもしなかった俺との差は
思ったより大きいかもしれない
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よる - コメント失礼します！冒頭からこんなに面白くて引き込まれる作品は久しぶりです！更新楽しみにしてます！ (3月6日 12時) (
レス) id: 6320421e04 (このIDを非表示/違反報告)
おきょん(プロフ) - コメント失礼します！まだ9ページまでしか読んでないのに面白いのでお気に入りにいれさせていただきました！執事系大好きなので嬉しいです！更新楽しみにしてます！！ (9月26日 23時) (レス) id: c8cd884924 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 | 作成日時：2023年9月19日 22時
