00.決戦の火蓋 ページ1
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小学校入学を１ヶ月後に控えた3月上旬だったかな
いつものように
家の前にある公園でセアを待っていたら
SA「A！おそくなってごめんね」
『いいよへーきよ！』
座っていたベンチから立ち上がり
セアを迎えようと手を広げると見えた３つの人影
『……だれ？』
SA「なんかよくわからないんだけど
らいげつからセアのしつじになるんだって」
『しつじ…』
執事がなんなのかよくわからなかった
純粋無垢な健気で可愛らしいわたしは
頭の中でモコモコの毛皮を想像してた
SC「…お嬢さま、この方は？」
SA「Aだよ！いちばんなかよしのおともだち
かわいいでしょうAだいすきなのわたし」
ニコニコと天使のような笑顔で
仲良し可愛い大好きなんて言われたらもう…
この頃も今も変わらない尊さプライスレス
『セアー！！！わたしもだいすきー！！！』
ギュッとセアに抱きついて
うちゅうちゅしてたら
急にやってきた強い引力に寄って剥がされた
JH「お嬢さまにアホが移りそうだから近づくな」
綺麗な顔をした色素の薄い美人…
だと思ってたんだよ本当に初めて会ったときは！！
そのジョンハンによって投げ飛ばされたわたしは
「大丈夫ですかお嬢さま」とセアを伺い見る３人を
座り込んだまま眺めていた
JS「君も大丈夫？」
手を差し出してくれたので
握り返し立ち上がるためにグッと力を入れたが
JS「ジョンハナ優しくしてあげないと
これでも一応女の子なんだから」
一瞬で力が抜けた
どこからどう見ても可愛らしい女の子に対して
そんなことを言いやがった
既に出来上がっていた美形のジスの
脛にキックをかましておいた
SC「お前らお嬢さまのおともだちなんだからな
認めたくないだろうけど」
はあと呆れたように
ガキみたいなガキ２人を嗜める
くりくりお目目のスンチョルは
この中ではまあいい奴だった、この中ではね
SA「たいせつなおさななじみだから
みんなでなかよくしようね」
世界の可愛いを集めたら
セアが出来上がるんだと思うくらいには
可愛すぎるセアが言うなら
『なかよくしてやらないこともない』
SC「仲良くしてやるのはこっちの方なんだけど？」
JH「仲良くしてやるよ？俺たちおとなだから」
JS「別に無理に仲良くしてくれなくてもいいけどね？」
『セアー！！コイツらやなやつ！！』
こうしてセアを巡る決戦の火蓋が切られた
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よる - コメント失礼します！冒頭からこんなに面白くて引き込まれる作品は久しぶりです！更新楽しみにしてます！ (3月6日 12時) (
レス) id: 6320421e04 (このIDを非表示/違反報告)
おきょん(プロフ) - コメント失礼します！まだ9ページまでしか読んでないのに面白いのでお気に入りにいれさせていただきました！執事系大好きなので嬉しいです！更新楽しみにしてます！！ (9月26日 23時) (レス) id: c8cd884924 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春 | 作成日時：2023年9月19日 22時
