めせもあ。短編集 (ページ2)

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無防備な君に恋をする5題-あおい-2 ページ2

部活が終わって、さあ帰ろうとした時、教室にノートを忘れてたのを思い出した。

やっべ。明日の英語あたるんだよなー…。

そう思いながら階段を上がって自分の教室へ。
廊下には誰もいない…かすかに音楽室の方から吹奏楽部の練習が聞こえてくるだけだ。

教室に着いて、扉を開けようとした時…。
誰かが机に突っ伏してるのが見えた。

あれは…

「…A？」

A何も部活やってないのに？

なんとなく、なんとなくゆっくり、音を立てないように扉を開ける。
ゆっくり、ゆっくりAのほうに行くと数学のノートが開かれていて、その上に突っ伏して…。

「寝てる？A？A？？」

声をかけても起きない。
少しAの寝息が聞こえる。

Aの前の席の椅子を引いてAのほうを向いて座る。

こんなにじっくりAを見るの初めて…。
睫毛長い。
髪の毛サラサラ。
なんだろう…シャンプー？いい匂い…。

ーねぇ

「…好きだよ。」

2.眠るきみに秘密の愛を

眠ってる君に告白なんて卑怯だけど。
どうしても、我慢できなかった。