【ars.kj】プレイボーイ(仮)【男主】 (ページ15)

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“昨日のことは互いに忘れよう”

目を覚ますと見覚えのない部屋、ホテルか？

机に載せられたのは書き置きに

昨日のことを少し思い出す

「いて、」

腰に鈍痛が走り、嫌な予感

「うそやろ、あのひとと…」

書き置きから考えるに、あの人と俺は…

一旦頭を冷やそうと風呂に向かう

鏡をみて、再び絶句

「普通こんなにキスマークつけるか？」

数えきらんばかりの紅い華、

独占欲に締め付けられてるようで消したくなる

しかし、消えることはない

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事務所を走り回り、あの人を探す

「…おった」

声もかけず、無理やり腕をにひいて、

そこら辺の部屋に連れ込む

「おい、どういうことやねん」

『っ…、あ、錦戸くん』

少し怯えたような顔でこっちを見る

「なんでこうゆうことになってんねん」

『忘れようと書いただろ

きっと君も気の迷いだったんだよ

僕は気にしてないから』

「なんやねん、その言い方

俺が誘ったみたいな口ぶりやんか」

2人の間に沈黙が走る

『…え、そこから忘れてるの？』

もしかして、この件俺のせいなん

「ちょ、待ってな…俺、誘った？」

『誘ったというか、襲った…』

あー、ちょっとずつ記憶が戻ってきたかも

確か、無性にムラムラして…

「すまん…いや、すみませんでした」

申し訳なさに頭を下げまくる

『いや、謝らないで

俺も楽しんじゃったし

その…身体にいっぱいあるでしょ』

「あ！そうですよ

こんなにすることないでしょ！！！」

朝みて、衝撃を受けた身体に溢れるマークたち

『ちょっと、理性を失っちゃって…』

「俺、アイドルなんすから

バレると困るじゃないですか」

ちょっとこっちを見つめるとシャツを脱ぎだした

『アイドルじゃなくても困りますね』

背中をこっちに向けると赤い引っ掻き傷

つまりは…俺か

『俺が気持ちよかったように

君も気持ちよかったんだよ』

『ねえ、俺ともう1回だけ…』

ウブな感じの真っ赤な顔に胸がきゅんとする

年のそう変わらんおじさんやのにな

「いやです…

うそ」

断る気はまんまんやったけども、

どうしても断りきれへん

嫌いになれへん、むしろ夢中にされる

『ありがとう、絶対君を気持ち良くさせるから』

優しい笑顔に胸がもっと締め付けられる

俺を好きにさせないで、普通でいたいんや