【ツイステ】そこのチビさん、ちょっと待った！！

27話 ページ30

帰ったら、案の定兄に怒られた
煩くて鬱陶しい兄をあしらって、やっとのことで自分の自室についた
俺はシワひとつない、ベットへと飛び込む
なにかが物足りない


このベットの方が
どう考えても気持ちいいはずなのに

あの木の下で、俺とAの2人っきり……
身体をAに預け
温かくて、優しい匂いに包まれたまま寝るほうがいい
いや、別にあの木の下でなくとも
俺はAがいるならどこでもいい




そんなことを考えていると、ガチャリと部屋のドアが空いて誰かが入ってきた。






何しに来たんだ？兄のように怒るのか？

ったく、どいつもコイツもめんどくせぇな………




「何の用ですか……かあ様」





か「別に怒りに来た訳ではないわ。そんなにかしこまらないで？」




そう言ってゆっくりとソファに座った


なら、何故ここに来たんだ？母が俺の部屋に来るなんて滅多にない。
それこそ、今までに指で数えきれる程だ




か「……最近、レオナはいつも午後になるとどこかに出かけていくわよね？」



「……それがなにか？
行くのをやめろとでも言うのか？」



か「ふふ、そんなこと言わないわよ。ただ、どこに行っているのか気になっただけ。」




よりによって何故、そんなこと気になるんだ？母の考えていることがいまいちよく分からない





か「…そうねぇ……好きな子とでも会ってるとか？」





そう言われた途端、胸がドキッとして冷や汗がダラダラ出てきた




か「……図星みたいねぇ」




「なぜ………そう思ったんだ？」




か「なぜと言われてもねぇ……強いて言うなら母親の感………かしら。どんな子なの？レオナが好きになるくらいなのだから、素敵な子なんでしょうねぇ〜。
気になるわぁ………」




いつも通りのマシンガントーク……毎回思うが、
ノンブレスでよく言えるよなぁ






か「あっ、そうだわ……今度その子をうちに連れて来なさいよ！私とってもその子に会いたいわぁ……
いつ頃くるのかしら？
んーん、明日なんてどうかしら……ええ、ええ、それがいいわ。明日が楽しみだわぁ」



俺は一瞬母が何を言ってるのか分からなかった




「は、はあぁぁぁぁあ？連れてくるだって？」





か「えぇ、そうよ？それがどうかしたの？」





嘘だろ……Aを俺の家に？
何のためにそんなことを…待てよ…
もしかして、Aを見定めるためか…？



なら、絶対に認めてもらわなければいけねぇな

Aとの将来のためだ




「やるしかねぇな…」

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