【ツイステ】そこのチビさん、ちょっと待った！！

23話 ページ26

レオナside






最近のお気に入りの場所に行くと、
見知らぬ女がいた

寝るのに邪魔だから
どけと言っても全然どく気がない
どうやら..俺のことを知らないらしい



ただの世間知らずな女かと思ったら

肝が座ってる
それもちょっと引くくらいにだ


変な女だなぁ……


女に雑な起こされ方をされ、
走って王宮に戻ったあとにふと思い出した
　

あの女、明日も....あそこに来るのか



は？


俺はなにを考えてるんだ？

な、何故さっき会ったばかりの
女らしからぬ奴なんかのことを……



俺は結局、胸をモヤモヤさせながら寝床についた



次の日、午後のレッスンをサボって
いつのまにか昨日の場所に来ていた



「な、何故ここに……？」



それに、木を見たが、

昨日の女は来ていない


なぜか、胸が……
針が刺さったように、ﾁｸｯとした




ふん、昨日たまたま居ただけだったんだ
そう自分に言い聞かせて
この胸の痛みをなんとか抑えつけようとした




でも、次の日も、またその次の日も
いつのまにかこの場所に来てしまう


今日で1週間目だ
これで、これで最後にするんだ


これでいなかったら、もうあの女は
ここに来ない


言うことを聞かない自分にそう言い聞かせ




恐る恐るあの場所を見ると




『…………い....た……』




あの女がぐっすりと眠っていた


自分がなぜこんなに喜んでいるのか
分からないまま
その女の隣にスッと座った



王宮の女共の甘ったるくて
嗅いでられないような匂いではなく、
ずっと嗅いでいたくなるような
優しくて、
心がやすらぐ匂いがする


けど………


「…..オスの匂いがする」



大人の匂いではない
きっと、まだガキだろう……が



「…...チッ」



ムカついた俺は女に
俺の匂いを擦り付けた


そして、
女が起きた時どこかに行かないように


尻尾を足にぐるりと巻き付けた

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