検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:999 hit

4 ページ4

『おっと……そろそろ限界か。拘束を補強しながら時間を稼ぐってのもキツイね』





それでも20分は持たせた。


しかし、もう無理だ。


身体能力の強化に加え、拘束かかる呪力を消費し過ぎている。





『もっと効率の良いやり方あったんだろうな。後悔しても遅いけど』





完全に拘束が解け切る前に、私は再度移動を開始した。


あいつら硬すぎるんだ。


何度も致命傷を与えようと攻撃を仕掛けたが、全くダメージを受けていなかった。





『……じゃあ何で腕切り落とせたんだ』





最初にトラップで拘束した方の腕は割と簡単に落とせた。


何らかの条件が可能にしたのだろうか。


あの状況下では、片方の鬼が距離を取っていた。


一定の距離が空くと、戦闘能力に何か影響が出るのか。





『試してみないと分からないな。でも、今やるのは難し……ッ!!』





急に背筋が凍った。


進行方向からこっちに向かって何かが近付いている。


しかし、この不気味な気配には覚えがある。





『ま、まさか……君が来てくれたのか!』





数秒後、視界に彼の姿を捉えた。


それと同時に、鬼の爪が背後に迫っていた。


一瞬安心してしまったのが原因だった。


呪術師として気を一瞬でも抜いてしまうとは情けない。


いや、割と自分が思っている以上に限界だったのかもしれない。


多少のダメージは覚悟して攻撃を流そうとした。


しかし、次の瞬間視界がガラッと変わった。





『えッ』


「ダメだよ2対1なんて。卑怯だな」





庇うように片腕で抱きしめられた状態で、衝撃が鼓膜に響いた。


目の前には問題児の証である白地の生地。


助けてくれたのだ。あの一瞬で。





『お、乙骨』


「遅くなってごめん、Aさん。もう大丈夫だよ」

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 乙骨憂太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:梨色 | 作成日時:2021年8月30日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。