《限界メンバー》彼らと過ごす日々2

重く絡まる愛　tr ページ14

貴方視点

知らない間に増えているアクセサリー、嗅いだこともない香水に顔を顰める。

気付かない訳がないのに、馬鹿にされているみたいだ。

もしかしてわざと？はやく私に振って欲しいという意思表示なのかもしれない。

でもごめんね。こんな関係でも繋ぎ止められるのならと振ることも出来ないんだ。

私も相当おかしいよね。君のことあんまり強く言えないや。

『私のこと、好き？』

「勿論。どうしたの？」

分かってるはずなのに理由を聞いてくる君はどこまでも最低だ。

今日も君は夕方から夜遅くまで出掛けて行く。この家に私がいる意味なんて無い。

けれど彼が帰ってくると思うと離れられないから、愛という鎖は苦しい程重い。

tr視点

「じゃあ俺出かけるから、遅くなるし先にご飯食べてていいよ」

別に出掛ける予定なんか無いから適当に限界のやつのとこで暇を潰そう。

『…うん、いってらっしゃい。』

家を出る時に見た君は何か言いたげな表情だったがすぐに俯いた。

その顔が見たいが故にこんな事を繰り返している。

好きでもない香水や趣味でもないアクセサリーを身につけて居るわけのない浮気相手の存在を匂わせる。

夕食以降に帰り、君との関わりも最低限。それだけは少し辛いんだけど。

普通なら振られてもおかしくない様な行為だが彼女は絶対に俺を振らない。

Aが優し過ぎるのもあるが俺達はお互いに依存し合っているから。

俺らはお互いを縛り合い、歪な愛で繋がっている。


最近忙しく全然更新出来てなくてすみません！亀更新なのに見てくださってる方本当にありがとうございます…

※お話更新じゃないです→←意地悪なのに　ar

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