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我儘 gn ページ4

「やだー!!うゆ離れなーい!」

子供のように駄々をこね私を抱きしめるげんぴょん。
本当に困った、どうしてこんなことになったんだっけ


私は3日間出張ということで北海道に行っていた。
仕事なので仕方ないのだけれど、家を出る時も彼は少し不服そうだった。

ホテルに着いた後も彼と長い時間電話をしていた。寂しいだの変な虫がつかないか心配だと言っていたけれど…

この件でげんぴょんが嫉妬心強めで寂しがり屋ということを知った。まぁ嫌いになるわけないけど

出張を終えて家に入ると部屋から勢いよく出てきてそのまま私に飛びついて来た。

ぶっちゃけ移動でくたくただし荷物も重いので一回離れてもらおうとして声を掛けても彼は退かなかった。

そして最初に戻る。

余程寂しかったのか私を抱き締める手は微かに震えていた。よく見ると目元も少し腫れている。

『ほんとにごめんね、げんぴょんとゆっくりしたいからとりあえずリビングに行こ?』

頭を撫でてあげながらそういうと渋々離れてくれた。
そして私の荷物を持ちリビングへ向かう。

一息つきソファへ腰掛けると彼も私の隣へ腰を下ろしたかと思うと、私の膝に頭を乗せ寝転んだ。

所謂ひざまくらだ。

彼の少し跳ねている髪が太ももに当たり擽ったい。
この角度だと長い睫毛も高い鼻も色白な肌も間近に見えるな。

じっと彼を見つめていると顔を近づけられ触れるようなキスをされた。

たった3日、してなかっただけなのにとても久しく感じた。突然だったこともあり自分でも顔が熱くなるのを感じた。

彼はまだ物足りなそうな顔をしている、これは私からもしてほしいってことか。

彼の要望に応えるため顔を近づけると後頭部に手が回り、触れた口に舌が入って来た。

完全に彼のペースに呑まれ、息が苦しくなり顔を離すと2人の唇をどちらのか分からない銀色の糸が伝う。

期待するような顔をした彼と目が合う。


「寂しかったから、俺を甘やかして?」

『…っ、いいよ。思う存分甘やかしてあげる』



明日が休みでよかったかもしれない。

不意打ちでキスしてみた→←希望 その後のお話



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白いアスパラ - めちゃくちゃ好きです!需要しかない…続編更新楽しみです! (2020年5月29日 15時) (レス) id: 72a8b58e62 (このIDを非表示/違反報告)
伯爵(プロフ) - 逆音つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色さん» そう言ってもらえて嬉しいです…!!この作品が完成したら続編を作ろうと思います! (2020年5月17日 4時) (レス) id: 3c3807f15d (このIDを非表示/違反報告)
逆音つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色(プロフ) - 需要...需要しかないです...ください続編...()毎回毎回楽しませて頂いてるので、ぜひ、無理のない更新頻度でこれからも頑張ってください! (2020年5月17日 2時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
伯爵(プロフ) - 羅忌*ベルーガさん» ほ、ほんとですか?!ありがとうございます…!応援とても嬉しいです! (2020年5月17日 2時) (レス) id: 3c3807f15d (このIDを非表示/違反報告)
羅忌*ベルーガ(プロフ) - いつもほのぼの気分で読ませて頂いております!続編の事なのですが、私は需要あるなって思います!では、更新頑張ってください!! (2020年5月17日 1時) (レス) id: b3da06cea4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伯爵 x他1人 | 作者ホームページ:今のところはありません  
作成日時:2020年4月23日 7時

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