ホラゲー ar ページ30
「ねえ本当にやめよ？俺やらないよ？」
私の腕を掴み嫌だ嫌だと首を振るあろえ、そんな彼を無視してゲームを立ち上げる。
暗い雰囲気のBGMが流れ出して画面には古めかしい館が現れた。
彼は画面を見た瞬間そそくさと私の背後に隠れてしまった。いつも強気だがホラーとなると弱々しくなる彼に思わず笑ってしまう。
私だってホラーは得意でもないし好きでもない。けれど彼の煽りへの仕返しにはもってこいなのだ。
開始ボタンを押すとBGMは激しい雨や雷の音へと変わり、怪しい人影が画面を横切る。
どうやらこの館から脱出する、というのがこのゲームのクリア目標らしい。
謎解きをしつつ順調にゲームを進めていく。何回か操作を交代しようとしたが全部拒否されてしまった。
序盤は安易だった謎も後半に差し掛かった辺りから段々と難しさを増していき遂に手詰まりとなった。
『ねえあろえ〜、分かんないから手伝ってよ』
最早イヤホンを付けながらスマホを見ていた彼は嫌がったが終われないよ、と言うと渋々手伝ってくれた。
彼の手伝いのお陰が無事暗号が分かり入力装置へと向かう。
パソコンのエンターキーを押した瞬間、画面が真っ黒になっかと思うと一面に人の顔。
『わーーー！？！？！！！』
あまりに不意打ちすぎたので思わず大声で叫び驚く。そこから更に何者かに追いかけられ慌てて逃げようとするも操作が覚束ずゲームオーバーとなった。
結構頑張ってたのにな…あんな初見殺し酷すぎる……なんて思いながら溜息を吐くとあろえはツボっていた
人の失敗となるとほんといい笑顔で笑うんだもんなぁ
全然笑いが止まらない彼に軽く小突いてやる。一通り笑い終わった後にやっと口を開いた。
「これに懲りたらもうホラゲーなんてやめてね」
ホラゲーをやらないで済むという安堵感と怖がって叫んだ私を呆れているような感情の混じった顔の彼に
『それは出来ないかな！』
煽りを含めて笑い返すと頬をつねられたのは言うまでもない。
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白いアスパラ - めちゃくちゃ好きです！需要しかない…続編更新楽しみです！ (2020年5月29日 15時) (
レス) id: 72a8b58e62 (このIDを非表示/違反報告)
伯爵(プロフ) - 逆音つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色さん» そう言ってもらえて嬉しいです…！！この作品が完成したら続編を作ろうと思います！ (2020年5月17日 4時) (レス) id: 3c3807f15d (このIDを非表示/違反報告)
逆音つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色(プロフ) - 需要...需要しかないです...ください続編...()毎回毎回楽しませて頂いてるので、ぜひ、無理のない更新頻度でこれからも頑張ってください！ (2020年5月17日 2時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
伯爵(プロフ) - 羅忌*ベルーガさん» ほ、ほんとですか？！ありがとうございます…！応援とても嬉しいです！ (2020年5月17日 2時) (レス) id: 3c3807f15d (このIDを非表示/違反報告)
羅忌*ベルーガ(プロフ) - いつもほのぼの気分で読ませて頂いております！続編の事なのですが、私は需要あるなって思います！では、更新頑張ってください!! (2020年5月17日 1時) (レス) id: b3da06cea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伯爵 x他1人 | 作者ホームページ：今のところはありません
作成日時：2020年4月23日 7時
