人気者 gn ページ29
※学パロです
今日も彼の周りには大勢の女子がまとわりついていた。朝からこんなのを対応するのって大変そうだな、と他人事に思いながら横を通り過ぎようとする。
しかし彼に見つかってしまったようだ。女子達に一言謝りを入れこちらに走ってくる。
「おはようAちゃん!教室まで一緒に行こうよ」
理由は不明だが人気者の彼に私は気に入られてしまっているようだった。席が隣なだけなのにな。
女子達の鋭い視線で居心地の悪さを感じるも、適当に返事してしまってはそれこそいじめの対象になりそうなので仕方なく愛想を振りまく。
『あーげんぴょんくんおはよう。いいよ、行こうか』
教室に着き鞄を置いていると、隣の彼の席にはいつもの友達が集まっていた。
する事もないので本を読み、チャイムが鳴るまで時間を潰す。周りは皆誰かしら友達と話しているのに私だけは1人だった。
ほんと、何でこんなぼっちに関わってくるんだろ
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gn視点
「よお原人!今日も教室まで一緒に来たんだな」
「そろそろ好きになってくれてるんじゃない?」
教室に着いた瞬間あいつらはゾロゾロとこちらに集まってきた。あーあ、折角あの子と話そうとしてたのに
『んなわけねーよ、悲しいぐらいに何も気付かれてねえわ』
実際俺が女子達を断ってるシーンを見ても、こんなに積極的に接しても何の反応も無い。
俺が何故関わっているのかも気付いてなさそうなほど彼女は鈍感なのだ。
一体何をしたら気付いてくれるのか見当もつかない。直接伝える、つまり告白するしか術は無いのだろうか
俺達が隣でガヤガヤ騒いでいても気にする様子もなく本を読み進めている。
何かの物語なのか、ページをめくる度にコロコロと表情の変わる彼女に思わず見惚れてしまう。
いつ惚れたかなんて分からないけどそんなのはどうでもいい。
どれだけの女子に好かれようと彼女に好かれないと意味なんかないと思ってしまう程、俺は彼女に狂わされてしまったらしい。
今日も頭を抱え君の気を引くために様々な行動を起こす。
わざと教科書を忘れて見せてもらったり、大して嫌いでもない食べ物をあげておかず交換したり
ねえ、君は俺の気持ちにいつ気付いてくれる?
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白いアスパラ - めちゃくちゃ好きです!需要しかない…続編更新楽しみです! (2020年5月29日 15時) (レス) id: 72a8b58e62 (このIDを非表示/違反報告)
伯爵(プロフ) - 逆音つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色さん» そう言ってもらえて嬉しいです…!!この作品が完成したら続編を作ろうと思います! (2020年5月17日 4時) (レス) id: 3c3807f15d (このIDを非表示/違反報告)
逆音つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色(プロフ) - 需要...需要しかないです...ください続編...()毎回毎回楽しませて頂いてるので、ぜひ、無理のない更新頻度でこれからも頑張ってください! (2020年5月17日 2時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
伯爵(プロフ) - 羅忌*ベルーガさん» ほ、ほんとですか?!ありがとうございます…!応援とても嬉しいです! (2020年5月17日 2時) (レス) id: 3c3807f15d (このIDを非表示/違反報告)
羅忌*ベルーガ(プロフ) - いつもほのぼの気分で読ませて頂いております!続編の事なのですが、私は需要あるなって思います!では、更新頑張ってください!! (2020年5月17日 1時) (レス) id: b3da06cea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伯爵 x他1人 | 作者ホームページ:今のところはありません
作成日時:2020年4月23日 7時