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遅刻 tr ページ20

※現パロです!

たらこと待ち合わせをしたのは一時間前。いつもより少し遅いくらいか。

顔を上げると遠くの方から彼が走って来ているのが見えた。

「ほんとごめん!聞いて?電車乗り間違えちゃって」

何回も聞いたその言い訳には嘘があるわけではない。
彼はこちらに何回も来ているにも関わらず電車の乗り換えを覚えてないのだ。

だからこそたちが悪いのだ。怒ろうにも怒れないし結局は許してしまう。

けれど遅刻をしないでほしいという気持ちがないわけではない。いつもより遅かったからか、私の機嫌が悪かったのは分からないが

『待ってる方の気持ちとか考えたことあるの?』

ポツリと本音が出てしまった。

しまったと思っても遅かった。小さい声だったが確実に彼には聞こえていた。

『や、ごめん。気にしないで。責めるつもりはなかったの』

慌てて取り消したが彼はその言葉を気にしている。まあそれも当たり前だろうけど。

「Aが謝ることじゃないよ、寧ろ俺責められて当然だし…」

私が思っていたよりも彼は反省しているようだった。
先程の一言のせいで空気が重くなる。なんとか元の調子を取り戻そうと会話を繋げようとする。

『一緒に住んでればこんなこともないかもね!』

あ、これは繋げ方を間違えたかもしれない。
ほらみろ。彼が顔を赤くしながら戸惑っている。

『これは違っ…!!』

「俺と住むの、いや?」

否定しようとしたが嫌なのか聞かれ口を閉ざす。嫌なわけではないから何とも言えなくなる。

「俺ら一緒に暮らそうよ。そしたらAのこと待たせないし、毎日会えるじゃん!」

急すぎる提案に驚いたが全然ありだと思うし、むしろ魅力的なほどだった。

私が思い付きで言っただけのことがこんな事になるなんて思いもしなかったし、こんな唐突に決めることでもないと思っていた。

しかし盲点だった。たらこは行動力だけがあり得ないほどある。

頷くだけで着々と準備を進めるだろう。

でもまぁ毎日会えるのなら全然いいかもしれない。
いろいろ考えたが私の答えは一つしかなかった。

女の子の日になったら→←後書きと雑談



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白いアスパラ - めちゃくちゃ好きです!需要しかない…続編更新楽しみです! (2020年5月29日 15時) (レス) id: 72a8b58e62 (このIDを非表示/違反報告)
伯爵(プロフ) - 逆音つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色さん» そう言ってもらえて嬉しいです…!!この作品が完成したら続編を作ろうと思います! (2020年5月17日 4時) (レス) id: 3c3807f15d (このIDを非表示/違反報告)
逆音つらら@ちゃげっ娘。鬱紺色(プロフ) - 需要...需要しかないです...ください続編...()毎回毎回楽しませて頂いてるので、ぜひ、無理のない更新頻度でこれからも頑張ってください! (2020年5月17日 2時) (レス) id: 9e136fef77 (このIDを非表示/違反報告)
伯爵(プロフ) - 羅忌*ベルーガさん» ほ、ほんとですか?!ありがとうございます…!応援とても嬉しいです! (2020年5月17日 2時) (レス) id: 3c3807f15d (このIDを非表示/違反報告)
羅忌*ベルーガ(プロフ) - いつもほのぼの気分で読ませて頂いております!続編の事なのですが、私は需要あるなって思います!では、更新頑張ってください!! (2020年5月17日 1時) (レス) id: b3da06cea4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伯爵 x他1人 | 作者ホームページ:今のところはありません  
作成日時:2020年4月23日 7時

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