《限界メンバー》彼らと過ごす日々

構って　kn ページ12

最近、限界という配信グループは中々に人気が出ている。そのせいか私の彼氏のかねごんも配信が多くなっている。

視聴者としてはとても嬉しいことなのだが
彼女としては寂しいと思う事もある。

今日も補欠メンバーで謎解きMAPをするらしく晩ご飯を食べ終わると早々と自室に行ってしまった。

取り残された私はする事もなくソファで彼の配信を見て過ごす。


彼らのゆったりとした低音でいつの間にか寝入ってしまっていたようで、配信画面は終わりを告げた後だった。

ガチャリと扉が開き少し疲れ気味の彼が出てきた。

「あれ、まだ起きてたの？珍しいね」

欠伸をしながら私の隣に座る。最近は何も出来てなかったら偶にはいいかな…

『…最近配信多くて寂しいんだけど』

自分から構ってというのは抵抗がありだいぶ遠回しな言い方になってしまった。こういう素直になれないとこがダメなのかもしれない。

「！ほんと今日は珍しいね。寂しくさせてごめんね、今日は俺と一緒に寝よ？」

私の言葉の意図を汲み取り頭を撫でてくれる彼。その心地よさにまた睡魔に襲われる。

「ちょ、ここで寝ないで。ほら俺の寝室行こ」

手を引いてもらい頼りない足取りで寝室に向かい彼のベッドに倒れ込む。

その横に彼が寝転がり、手に温もりを感じた。

『手、繋いで寝るの？』

返事の代わりに手をぎゅっと握られる、そういえば一緒に寝るなんて久々かもしれない。

彼の体温を感じながら眠れるなんて幸せ、ちゃんと言ってみてよかったかも。なんてね

料理　cn→←出会い　yk

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す