《限界メンバー》彼らと過ごす日々

希望 gt ページ2

※軍パロでﾀﾋネタです※


私に希望なんてなかった。
この絶望で溢れかえった世界から逃げ出したいと願っていた。

そんな時に貴方と出会ってしまった。貴方は私を仲間に入れた。

命を粗末にするくらいなら国の為に
使って欲しい、と

そこで私は変わったんだ。生きたいと望むようになっていた。

生きる意味を与えられた私は
生きる意味を与えてくれた貴方に
全てを捧げて尽くそうと

しかし、世界は残酷だった。
今更になって私の願いは叶えられた。

清々しいほどの快晴の下で始まったこの戦争
あと少しで勝って終わるはずだったのに
自暴自棄になった敵がナイフ片手に突撃してきた。

彼が狙われていることに気付いた瞬間
身体は反射的に動いていた。

彼の体を思い切り突き飛ばしたあとに耐えがたい痛みが私の腹部を襲った。

力が抜け立つ事が出来なくなった私はその場に倒れ込んだ。

朦朧とする意識の中、何とか目を開ける。
綺麗な蒼空を背景にしたぐちつぼが視界に映った。

あぁ、無事守れたみたいでよかった

ぐちつぼに晴れた空ってすごく似合うなぁなんて、こんな呑気な事考えてる場合じゃないのに

「何庇ってんだよ…！！っ、おい早く！軍医呼んでこい！絶対死なせねぇ…！」

泣き叫びながら指示を出すぐちつぼが私の身体を抱きかかえた。

止血するために自らの衣服を裂いて傷の部分に巻いている。

でももうダメなのかな、自分の事だからなんとなく分かる…

段々と冷え切っていく感覚、力を入れることも最早難しい。目を開けることさえ出来なくなってきた

どうしよう、貴方にまだ恩を返しきれてないのに。
今泣いている貴方のことを抱きしめて慰める事もできない。

だけど、ちょっとカッコよかったでしょ。
大好きな貴方のこと、こんな形で守るなんて思いもしなかったな。

あ、今更貴方のことが好きだって気付いちゃった。
ほんと、何もかも遅いみたいだね


『ごめんね、愛してる』

「謝んなよっ！！おい！__だって________っ…、____」

あぁ、もう耳が聞こえないや。最後まで聞けなかったなぁ

でも嬉しいな、最後に貴方がいてくれて
私の終わりは貴方が看取ってくれて
本当によかった



貴方が私の事を覚えてくれていたら
また来世で待ってるから






非公開になってた…お恥ずかしい……

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