《守りたかった、その手》 ページ30
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近藤さんが運転する車の後部座席に座る俺とA
ずっと窓の外を見ている彼女は
一体何を考えているんだろう
楽屋を出る時からずっと握っている手は
Aと出会った時より確実に大きなっていて、
それでも男の俺からしたら全然小さく感じる
小さい女の子の手
俺はこの手を守れなかった
悔しい、情けないわ
.
.
車内で言葉を交わす事なく病院に着いた
診察室の前で近藤さんに待っているように言われ
Aと長椅子に腰掛ける
少し震えてるAの手
「守れなくてごめん」
そう言いたいのに声に出せなかった
近藤さんが受付から戻ってきて、
Aを連れて診察室に入って行った
俺の手を離して診察室に入る彼女の後ろ姿が
どこか知らない場所に行ってしまうのではないか…
そんなようにとても儚く見えた
.
.
2人が診察室に入ってからしばらく経った
ドアが開いたと思ったら
部屋から出てきたのは近藤さん1人だけ
近藤「傷が思ったより深かったらしくて…
親御さんに許可取ったから、いま縫合してる。」
�霤帖崕�跡は、残るんすか…？」
近藤「完全に消えるのは難しいらしい。
でもある程度は時間と共に薄くはなるって」
女の子やのに、顔に傷が残ってまうなんて…
傷跡が綺麗になったとしても、
心に負った傷はとてもとても深いと思う
その後、診察室から出て来たAには
顔の半分を覆い隠す程のガーゼが当てられていた
近藤「明日10時にチェックアウトだけど、
どうする？もう家に帰りたかったらこのまま送るよ？」
ホテルに帰る車の中、
運転席からミラー越しに近藤さんがAに尋ねる
『………家に、帰りたいです。』
ポツリと言ったその言葉は、
小さ過ぎて近藤さんに届かず俺が代わりに伝えた
.
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JWJUMP(プロフ) - 君は陽だまりになるの更新はしないんですか？ (2019年8月28日 21時) (
レス) id: 066d296756 (このIDを非表示/違反報告)
lu-na(プロフ) - ららさん» 興味を持って頂けて嬉しいです！今後もお楽しみください :) (2019年4月30日 23時) (レス) id: 0617fd049f (このIDを非表示/違反報告)
らら - はじめまして！初見です。 最近、紅一点の話を読むのにはまってるんですが、このお話めちゃくちゃ面白いです！これからも更新頑張ってください。続きどうなるのか楽しみです！ (2019年4月30日 18時) (レス) id: ed35893173 (このIDを非表示/違反報告)
lu-na(プロフ) - ルルモさん» そんな嬉しいお言葉ありがとうございます！今後もどうぞよろしくお願いします :) (2019年4月29日 23時) (レス) id: 0617fd049f (このIDを非表示/違反報告)
ルルモ(プロフ) - あー…もう、心がキューってなってます笑 こんなに感情移入できるのは作者さんの作品だけです！応援しております。 (2019年4月27日 18時) (レス) id: f5d7b6f301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lu-na
| 作成日時：2019年4月22日 23時
