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私はとにかく走っていた。
この前まで、浮所くんとふたりで歩いた道を。
___...あぁ、この間まではすごく
幸せだったはずなのに。
なんでこんなことに..._______
『っ...!きゃっ...!!う、痛っ...』
考え事をしていたせいで小さな段差に
つまずいて思い切り転んでしまった。
じわりと血が滲むのと同時に、私の視界も
歪み始めて、頬を涙が伝った。
『...ふっ、うっ、ヒック、...うっ、...』
高3にもなって転んで泣くなんてバカみたい。
人通りの多い道だから、道行く人が
ぎょっとした顔で私を見ていく。
「..._____A?」
それまで伏せていた顔を上げて、声の主を見る。
「〜〜っ、う、お姉っ、...ちゃっ!!ヒック...」
姉「へ!?え、ちょっとA!?」
大学帰りのお姉ちゃんが通りかかり、声を
掛けてくれて、安心したのか私の涙腺は
完全に決壊してしまい、顔をぐしゃぐしゃに
して、泣きまくった。
『ぅわぁぁぁぁぁぁぁあああん!!!!』
姉「ちょっとA!!どうしたの!!」
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カルボナーラ(プロフ) - とても嬉しいです!これからも読んでくださるとありがたいです!! (2019年11月10日 13時) (レス) id: e43d6561b1 (このIDを非表示/違反報告)
まお - このお話とても好きです! 更新を楽しみにしてます! (2019年11月9日 12時) (レス) id: 4581f1bec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カルボナーラ | 作成日時:2019年10月24日 16時