続き(体文様) ページ12
【体文様】(ドロシール様)
主な症状:皮膚上に患者が以前読んだ事のある小説を始めとした本の一節が浮かび上がる。
原因:不明。活字に対する信頼が常軌を逸した者に多い事が唯一の手掛かりか。
対処法:一節の出典を第三者が言い当てる。作者も言い当てればより効果的。
<初期症状>
一文が最も目につきやすい箇所に浮かび上がる。利き手の親指の付け根が最も多い。
また、色覚異常を引き起こし、古写真にも似たモノクロに見えるようになる。
<中等症>
四肢全体に文が浮かび上がるように。文字はまるで引っ搔いたかのように鋭く、触ってみるとミミズ腫れになっている。
この段階になると、病気に対する不安も相まってか、情緒不安定になりがちに。多重人格者のように、小説の登場人物を模倣した言動をするようになる。短くて一日、長くて一週間程度。
視覚に大きな変化は無し。線を捉えにくくなる程度。
<重症>
首より下全てに文が浮かび上がる。この段階になると痛みが伴うようになる。文字は万年筆で書かれたようなものに。
性格は不規則に変化するようになる。最長が一日になり、最短は一時間。
視覚からは、対象の持つ線や奥行きを感知する能力が失われ、対象の輪郭含めた全てが文字で構成されているように見えるように。
<末期症状>
文のない箇所が完全になくなる。白目にも浸食し始め、完全に染まった時が死である。
性格は一転して落ち着いたものに。詳細は実験ログ参照。
視力は完全に失われ、白紙のみが映る。患者曰く「そこに書き出された文字で把握しています」との事。
<実験>
実験内容:症状の確認
形式:対話
対象:末期症状患者
以下、録音データによる書き起こし
[記録開始]
[検閲]:では、現在どのように見えているか、説明してください。
対象:先生が私にそう話しかけました。体中に走る痛みは酷く、呼吸するのさえ辛いのに。ですが、答えないと何をされるか分からない、その恐怖に突き動かされて私は口を開きます。
「現在は、真っ白な背景に文字が書かれているように見えています。私が今話している言葉、先生が苛ついて貧乏ゆすりをしている事、世界の全てが言葉によって表現されています」
[検閲]:言葉によって表現されているとは?
対象:淡々とした口調。どう説明しようか、悩む必要もありません。
「私は今、生きている小説を読んでいるのです。素晴らしく出来の良い小説を」
[以下、問題があるため閲覧することができません]
〔思いつき次第追加予定〕
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葉月(もなか)(プロフ) - 桜華さん» 了解しました。またご縁がありましたらよろしくお願いします! (5月11日 17時) (レス) id: a601ee24c3 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - コメント失礼します、秋のCS作成がうまくいかないので、参加を辞退させていただきたいです。本当に申し訳ありません。 (5月11日 16時) (レス) id: 3b8feebb6c (このIDを非表示/違反報告)
葉月(もなか)(プロフ) - 狂人(?)◆うごメモ民さん» 確認しました!問題ありませんので、引き続き本企画をお楽しみください。 (5月8日 21時) (レス) id: 5320652b44 (このIDを非表示/違反報告)
狂人(?)◆うごメモ民(プロフ) - CS完成しました!!確認お願いします!!【http://uranai.nosv.org/u.php/hp/OC-naru/】 (5月8日 17時) (レス) id: c323c8e8f0 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(もなか)(プロフ) - 桜華さん» かまいません。一週間延長しておきます。 (5月8日 9時) (レス) id: 5320652b44 (このIDを非表示/違反報告)
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