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各奇病の研究報告書(花吐き病) ページ3

【花吐き病】
主な症状：口から花を吐く
原因：女性が片思いを拗らせる
対処法：好きな相手に触れる
＜初期症状＞
1日一回程の頻度で口から花を吐き出す。患者ごとに違う花を吐くが、法則性は不明。
花言葉は暗いものが多く、また、患者は「あの人の色だ」などと証言することが多い。
＜中等症＞
頻度が上がり、一日に何度も吐き出すようになる。
また、何割かの患者が吐き出した花をまた呑み込むという行動を起こす。
それが原因で死亡する患者もいる。
＜重症＞
花を吐き出すときに心臓が強く痛むようになる。
また、精神状態も悪く、酷く動揺していたり、辛そうな様子を見せる。
普通の食事をとってもすぐに吐き出してしまうため点滴が必要である。
＜末期症状＞
ほとんど常に花を吐き出している状態。明らかに体の体積よりも多い花の量を吐き出す。
点滴などで栄養を取らせてもどんどん衰弱していき、最終的には死に至る。
＜実験＞
実験内容：重症患者の状態の確認
実験方法：対話

[以下、音声データを一部抜粋]

██博士：では、あなたが吐き出した花には見覚えがあるんですね？

対象：はい、あの日、彼と、見たんです…。彼が私に「僕と同じ色だね」っていって、それで、き、君に似合うねって、彼が、わ、笑ってた、笑ってたんです。でも、でも……っ、彼は、かれ、は、う、あ、アアアアアアアアア！！！！ はっ、ヒュッ、ぐるしい、はぁ、はぁ、

██博士：大丈夫ですか、落ち着いてください

対象：ヒュッ、ガハッ、げほっ、██くんに、██に会わせて、！
たすけて、いやだ、いやだいやだいやだいやだ！！！！！



これ以上の実験続行は不可能と判断。
直ちに自室に戻し、精神安定剤と睡眠薬を投与しました。

補遺：後日対象に本実験のことを尋ねると、記憶にないようだった。

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