ひかり ページ2
目の前で起こった事に、呆然と涙した。
彼女は思えばいつも諦めていた。
かわいた瞳、何時までも満たされぬ願望。
白い柔らかな肌に咲いている紫の花。
ただ、拒否もせず笑って受け止めていた。
どうしてこの世界にまだ、存在しているのだろう？
その問の答えを、まだ僕は導き出せないでいる。
1度、キミは行為に失敗して泣きわめいていたね。
真っ白な監獄の中、白く無垢で、酷く儚い君と、散った桜が目立っていた。
僕はあの時息を飲んだんだ。
どうしてあんなに、あんなにも美しい人がいるのだろうって。
いつからか君は満更でもない表情で、何な食わぬ顔で、人を観測していたね。
もう、聞かなくていいよ、あのチャイムは。
開かれた帳から差し込んだ光。
食べきれなくて残してしまったパンケーキは人の欲。
苦悶に浮かんだ肖像画。
あの絵はまるで鏡を見ているように似ていた。
あぁ、だのに、なのに、
どうして口の端は吊り上がっていくんだろうか？
刹那、ざわめいた。
愛されなかった彼女は問を続けた。
(帰っては来なかったけれど)
望まれない彼女は骸を喰らってた。
(そうして、また。あの日に戻っていたんだね。)
痛覚さえも。性バツさえも。なにもかもが……
そう。
愛おしくて。
あぁ、快楽を得て、快楽に果て、初めて貴女は人となるんだね。
快楽の果て。快楽の果てで、僕らを迎えてくれるんだね。
それなのに、どうして、
歓迎してくれているのにね、何故か泣いてしまうんだ。
君の望みはいま、叶えられ、満たされたのに。
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ぱん田(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！ (2018年3月16日 0時) (
レス) id: 115071a5f8 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい (2018年3月15日 22時) (レス) id: 726748b31b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱん田 | 作成日時：2018年3月15日 22時
