面談ですね 1 ページ2
「なんで連れてきてねぇんだよ」
「いや、ほら、一応敵?同士だし?」
ここは阿笠博士のお家である。
目の前にはコナン君と哀ちゃんが最高すぎて座っており、主にコナン君……新一から質問攻めをくらっている。
この前の立てこもり事件で私の彼氏が顔バレをくらいまして。
もう顔バレしてるんだったらって事で質問攻めを受けております。
拷問ですね。
「本当に俺と顔立ちが似てるんだな」
「そこに関しましては私もびっくりでございます」
思わず敬語になる。
それぐらい本当に似ているのだ。
こんなイケメン遺伝子、ほいほい身近にいていいのだろうか。
すると先程まで興味無さそうに紅茶をすすっていた哀ちゃんが私の方へと視線を向けた。
「んで、これからどうするの。Aは今捕まえなくても、泥棒さんは普段出会ったら捕まえるのかしら?」
おっと、単刀直入にいきますね。
「……なんでAは普段捕まえない前提なんだよ」
「あら、幼なじみに甘い工藤くんならそう考えてるんじゃないかしらって」
「そりゃあ、どっちも犯行時ぜってー捕まえてやるに決まってんだろ!」
コナン君が眉をひそめて声を少し荒らげる。
私はすかさず言葉を発した。
「犯行時ってことは……快斗も普段は捕まえないってことでいいですね!?」
ますます眉間にシワがよるコナン君。
そしてひとつ大きなため息をついた。
「……証拠がねぇからな」
探偵は証拠が命。
いくらマジックが上手いからって告発はできないそうだ。
「言質取ったからね!?よかったーーーー!!」
今日の話し合い、1番懸念していた事が起こらずほっとする。
私は携帯を取りだし、快斗に連絡した。
「許されましたっと」
「許してねぇって」
秒でツッコミが入るが気にしない。
私は残りの紅茶を飲み干そうとカップに手を伸ばした。
「貴方、彼のどこに惹かれたのかしら」
突然哀ちゃんから質問が来る。
まさかこんな質問をされるとは思わず、少し固まってしまった。
するとコナン君が嫌そうな顔で一言放った。
「惚気話はぜってー聞かねぇからな」
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ひめな(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新されるの楽しみにしてます (8月1日 3時) (レス) id: b03f19678b (このIDを非表示/違反報告)
シーニー - 初めまして!1と2を読みました!素敵な小説読ませていただきました。ヒロインちゃんが仕事はできるけど少し天然かわいかったです!2020年から活動されてるのですね。長く続けていてすごい…。新一くん保護者感がサイズ感も相待ってナイスな設定です。続き読みます! (5月19日 2時) (レス) id: 81951deb77 (このIDを非表示/違反報告)
chr916(プロフ) - 初めまして!読ませていただきました!更新はもうしないんでしょうか?楽しみにしてます^_^ (2022年12月17日 22時) (レス) @page3 id: 2b8ccb9b49 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸レモネード。(プロフ) - わ~!第一話からお世話になってます華です。お久しぶりの更新ありがとうございます!! (2022年6月15日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えむあんどえー | 作成日時:2022年6月15日 0時