ちっちゃい ページ3
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昇降口で環くんに手を振って、自分たちの教室の方へと歩き出した。
ずっと長く伸びてゆく廊下、大きいドアだらけの片面と大きい窓ガラスだらけのもう片面。眩しいくらいに射し込んでくる光に目を細めながら歩いていると、
肩が何かにぶつかって、布と布の擦れ合う音が聞こえてきた。
「あっ、ごめんなさ……」
顔を上げると、そこにはビックリした顔をしている、金髪の七三の男の子がいた。
目がくるくるしてて、こっちまで目が回ってしまいそう。
彼はもみあげをふわっと耳にかけ、顔ごとこちらの目に合わせて口を開く。
「ごめんね！ちっちゃくて気づかなかった！君は何組？」
「……………は？？？」
一触即発、というレベルに目が吊り上がって無理やりあげた口角がひくひく痙攣する。彼はそんな私を見て、わぁ怒ってる、という顔をした。
私は指先から小さい泡を出して、彼の目の前までそれを動かした。彼の瞳孔がそれを捉えた瞬間、私はぱちんとそれを破裂させる。
「いたっ」
「泡宮A！ちっちゃくない！A組！腹たつ！ばいばい！」
「！？」
マシンガンのように言葉を浴びせたまま、イライラする気持ちを発散させるかのようにバッと走り出した。向かうはA組のクラス。今の話絶対してやる。
息を切らしながら勢いよくドアを開けた。その音にびくりと肩を震わせたクラスメイトは、どうやらその主がかっちゃんではなく私だと気付いたことで二度びっくりしているようだ。そしてその私の目には、静かな怒りが燃えている。
恐る恐る近づいてきたデクくんが、首を傾げながら声をかけてきた。
「あ、泡宮さん？どうしたの……」
「金髪のこわいぐるぐる目の人に、チビって言われた」
「ころす」とブツブツ呟くと、デクくんは少し考えたらような表情をして、すぐそれを笑顔に変えた。
「ああ、B組の物間くんかな？彼はそういう人だし気に留めないほうがいいよ」
「……ほんと？」
「うん！」
よかったあ、と胸を撫で下ろして、席に着いた。
「はぁ？泡女はチビだろ」と言った彼にも、目の前泡ぱち作戦実行。
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詩月 - 少し気になっただけなのですが、詩月、って知りませんか？Twitterで仲良くして貰っていた子も、のの、だったので。無視して頂いて大丈夫です。作品面白かったです。 失礼しました。 (2018年7月1日 15時) (
レス) id: 2f2bddb1c8 (このIDを非表示/違反報告)
木乃狐(プロフ) - ののさん» いえいえ、大丈夫ですよ！気にしないで下さい……！ 私が勝手にコメしてるだけなので……(笑) 作者様のご都合もあるでしょうし、 何時でも待っますので！！(笑) (2018年1月20日 21時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 木乃狐さん» 木乃狐さん、またコメントしてくれてありがとうございます！みなさんのお陰です、これからも頑張りますね！返信遅くなってしまい申し訳ありません。 (2018年1月20日 12時) (レス) id: d43f97ddad (このIDを非表示/違反報告)
木乃狐(プロフ) - 以前コメントさせていただいた者です……。 評価100超えおめでとうございます！ 凄いですね、流石です！ ……それだけいいに来ました……すみません！！ (2018年1月5日 7時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - ミルクココアさん» 1から読んでくださり、ありがとうございます！はい、更新頑張ります◎ (2017年11月11日 14時) (レス) id: 3242c5aeef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のの | 作成日時：2017年10月1日 3時
