いっぱい食べるきみがすき ２

おふとん ページ18

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「っはーーーーつかれた！！！」
「…ああ」

２人で布団を敷いて、ごろり寝転がる。

環くんの背中のラインが見たくて環くんが寝ている布団の方向に体を転がすと、悲しいことに環くんはこっちを見ていた。
いきなり自分の方を見たからか環くんは肩をビクッと震わせた。

というか悲しいことではないしそもそも変態チックすぎる発想だ。悔い改めよ、私。


今日は結局昼ご飯までご馳走になって、行きと同じように帰路を辿った。
明日はもう学校なので夕飯はスパッと終わらせて２人で勉強。

復習と少しだけ予習もして、順番でシャワーに入ってドライヤーをかけて。
そして今に至る。

「明日のお弁当なにがいい？」と聞くと、「マトモなやつ…」と返ってくるこの会話も日常茶飯事。
明日はカエルの串刺しでも入れてやろうとしめしめしていると、チョップを食らった。

「絶対変なこと考えてただろ」
「い、いや別に」
「わざとらしい」

もう眠いの！という苦し紛れな反撃は、環くんにとっちゃ反撃でもなんでもない。「じゃあ寝てくれ、A」

「やー、ひどい！いや寝るけどっ」
「助かる」

むすっと頰を膨らませれば、ぷっ、と環くんが噴き出した。
そのまま私と目を合わせると、私の頬に手を当て、それをゆっくり顎の方へと動かしてゆく。細くて長い指は頬どころか首まで伸びていて、ちょっと鳥肌が立つ。

そのまま少し時間が経つ。どきどきうるさい心臓を押さえ込むように息を止めたころ、環くんはゆっくり口を開けた。


「カエルは…食べたく…ない」


「…え？

えっエスパー！？てか寝た！！」

なんか、毎日楽しいなあ、とか思ってしまう。
明日は何を作ろうかな。

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