うるさい ページ12
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リビングの食卓、２つずつ向き合った席に座る。
私と環くん、そして、お母さんとお父さん。
情けなさそうな顔をしている環くんだが、目はいつもよりもずっと真剣で、まっすぐ。
ゆっくり瞬きをして、両親の目を見つめた。
「今日は、どうせだし、お話ししておきたいことがあって」
「うん、何？」
私が切り出して、母から返事が返ってくる。「環くん」と目配せをすると、こちらを見てしっかり頷いた。
「……俺、Aさんと、付き合わせてもらってます。
義理のいとこって立場ではありますが、ちゃんとAのこと、…好き、です
お許しを、頂けませんでしょう、か」
私からもお願いします、と２人で頭を下げた。
ゆっくり、ゆっくり、時が過ぎてゆく。
リビングに飾られた鳩時計の秒針の音だけが響く中、ふたりが息を吸う音が聞こえた。
「「えっ、今更？」」
「「え？」」
．
お母さんも、お父さんも、覚悟はとっくにしていたらしい。
「ママのお姉ちゃんいい人なの知ってるしさ、別に悪い子じゃねえだろなって思ってたよ」
「いやーね、あのね、私としてはなんたけど、もうとっくにあの、アレまで終わらせてるかと」
「こらママ！ダメだ、っろ、ぶっ、はは！！」
「あっははは！！！」
にしてもうるさい。内容も声量もうるさい。
「いや、まだですよ…！」
「環くん真面目に返さないで！！！」
ひー、と目尻の涙をぬぐいながら呟いたお母さんは、私たち２人に目を合わせながら口を開いた。
「大丈夫だよ。環くんなら安心もできる。
Aを頼むね」
「…はい」
環くんの瞳が、少し優しくなった。少しだけ口角が上がって、微笑む。
「っていうことでAのアルバム見るぞ環ー！！！」
「えっ、眩しっ…」
「環くんに無理な負荷をかけないで！！！！！」
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詩月 - 少し気になっただけなのですが、詩月、って知りませんか？Twitterで仲良くして貰っていた子も、のの、だったので。無視して頂いて大丈夫です。作品面白かったです。 失礼しました。 (2018年7月1日 15時) (
レス) id: 2f2bddb1c8 (このIDを非表示/違反報告)
木乃狐(プロフ) - ののさん» いえいえ、大丈夫ですよ！気にしないで下さい……！ 私が勝手にコメしてるだけなので……(笑) 作者様のご都合もあるでしょうし、 何時でも待っますので！！(笑) (2018年1月20日 21時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 木乃狐さん» 木乃狐さん、またコメントしてくれてありがとうございます！みなさんのお陰です、これからも頑張りますね！返信遅くなってしまい申し訳ありません。 (2018年1月20日 12時) (レス) id: d43f97ddad (このIDを非表示/違反報告)
木乃狐(プロフ) - 以前コメントさせていただいた者です……。 評価100超えおめでとうございます！ 凄いですね、流石です！ ……それだけいいに来ました……すみません！！ (2018年1月5日 7時) (レス) id: 80a40f84b1 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - ミルクココアさん» 1から読んでくださり、ありがとうございます！はい、更新頑張ります◎ (2017年11月11日 14時) (レス) id: 3242c5aeef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のの | 作成日時：2017年10月1日 3時
