まちがえた ページ6
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4時限目が終わり昼休みに入る。
泡宮という苗字のおかげで、教室のドアにはとても近い。特等席を利用してすぐに教室から出た。
今日も環くんのところへ行こうと、南日の照りつける廊下をスキップしていると、
後ろから声をかけられた。
「おい、見苦しいんだよテメェ」
「爆豪お前が見苦しい!」
「ウッセ!黙れよクソが!!」
「電気くんにかっちゃん!!どしたの?」
そこには信じられないくらいの眉の吊り上げよう(安定)の爆豪に、
ニコっと笑いながら手を振る上鳴がいた。
電気くんは「一緒に昼飯食わね?」と親指を食堂の方向へと向ける。
かっちゃんはかっちゃんて呼ぶのやめろクソ泡女が!と声を荒げているが、それは無視する。
「まぁ、いいよ。もしかしたら途中で抜けるかもしれないけどいい?」
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「すっげえ!なんか…鮮やか!」
「気持ち悪りィ」
「2人とも酷くない?」
私の手作りお弁当を見て2人が発した言葉は私には酷すぎた。
2人は食堂で購入した食べ物をそれぞれ食べている。
電気くんはハンバーガー、そしてかっちゃんは…?
「めっちゃ赤くない?」
「バカにしてんのかテメェはっ飛ばすぞ」
「言い過ぎ」
得体の知れないものを食べている。
香りがすでに激辛で噎せ返る私は咳をしながらも弁当箱を開ける。
そこには白飯と卵焼き、そしてミニトマトが盛り付けられている。
それを見た電気くんは、美味そうだな!と笑うが、
私はあることを思い出した。
「ハッ!!間違えてるっ!!」
ガタンと音を立ててテーブルから立った私への周りからの視線が少し痛い。
ちょっと恥ずかしくなったが、驚きの顔を隠せない2人に手を合わせ頭を下げた。
「ごめん抜けるね!また昼休み後に!」
「あ、ああ!」
何も手のつけられていない弁当の蓋をしめ、崩れないように持って走り出した。
3年の教室へ。
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宮垣 - 天喰くん可愛い。けどナメクジって確か寄生虫ヤバいんじゃ… (2018年2月24日 21時) (レス) id: e5668725a2 (このIDを非表示/違反報告)
水仙(プロフ) - 天喰くん可愛いwそして主人公食料調達すごすぎw (2017年12月7日 22時) (レス) id: 2af43545d8 (このIDを非表示/違反報告)
谺(こだま) - 天喰さんがわいい (2017年11月21日 16時) (レス) id: cb3a1973eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクココア - 天喰君可愛いです!めっちゃ楽しみにしてマス! (2017年10月14日 22時) (レス) id: 4473a635a2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクココア - 面白いです!続編もものすごくいいです!頑張って下さい! (2017年10月14日 22時) (レス) id: 4473a635a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のの | 作成日時:2017年7月27日 20時