は？ ページ4
．
夕方６時。
また今日も、私より遅れて帰ってくる環くん。
玄関で出迎えたまま両手を引っ張り、ダイニングへと引きずってゆく。
「今日は超とっておきだよ！！すごいよ！！」
満面の笑みを浮かべる私に、察していつも以上に落ち込んだ顔をする環くん。
「今日は何つくったの…」
「ヒミツ！」
椅子を引き、無理やり座らせた。
目の前の食卓には、謎な色をした肉？と、茶色いつゆ。
何かを煮たようだ。
ほかほかの炊きたてのごはんを盛り付けて、２人一斉に手を合わせる。
「「いただきます」」
さ、食べて！と環くんに煽ると、んんん…と顔を歪めたあとに箸でそれを少し取り、口に入れる。
「…んむ……？ 珍しくおいしい」
歪んだ顔はいつもの顔、それよりも明るそうな顔になり、目がパッと開かれる。
もう一口、ともぐもぐする環くんに私はニコニコした笑顔を向けた。
「おいしい？よかったぁ」
「ちなみに何を煮たの？」
３口目を箸で取りながらこちらを見る環くんに、ニコッと大きい笑顔を作る。
「ペンギンのおなかの甘煮！」
「は？」
ぼとりと、３口目になるはずのものが机上に落ちた。
．
「………はあ……意味が理解できない…
こんなんで俺は生きていけるのか……大丈夫か………」
２人がけのソファに体育座りをし頭を抱え込む環くん。心なしか歯がガチガチと音を立てているように聞こえる。
「そんな落ち込まないでよ」と私は肩に手を置いて、抱え込まれたひざにあごを乗せた。
「変なことしてないもん」
「十分変すぎる」
「明日は何食べたい？」
「普通のものが食べたい」
まあ、今日はおいしかったからいいけど。
そう言った環くんは、顔を少し上げて私の目を見つめる。
彼のひざに頭を乗せていた私はその近すぎる距離に今更驚いてびくりと肩を震わせた。心臓が跳ねる。
「ありがとう。ごちそうさま」
環くんが口角をほんの少しだけ上げて目を細めた。
想定外の不意打ち笑顔に不覚にもキュンと来てしまって、私は思わず目を見開きそむけてしまう。
「う、うん。こっちこそ、ありがとう」
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宮垣 - 天喰くん可愛い。けどナメクジって確か寄生虫ヤバいんじゃ… (2018年2月24日 21時) (
レス) id: e5668725a2 (このIDを非表示/違反報告)
水仙(プロフ) - 天喰くん可愛いwそして主人公食料調達すごすぎw (2017年12月7日 22時) (レス) id: 2af43545d8 (このIDを非表示/違反報告)
谺(こだま) - 天喰さんがわいい (2017年11月21日 16時) (レス) id: cb3a1973eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクココア - 天喰君可愛いです!めっちゃ楽しみにしてマス! (2017年10月14日 22時) (レス) id: 4473a635a2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクココア - 面白いです!続編もものすごくいいです!頑張って下さい！ (2017年10月14日 22時) (レス) id: 4473a635a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のの | 作成日時：2017年7月27日 20時
