ちがうよ ページ23
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一緒に住み始めた時期以来の気まずさ。
鍵の開く音が鳴らないように慎重に回す。ドアノブをゆっくり下げて押し開けた。
「ぁ、環くん」
「、っ！？」
Aが目の前、玄関に敷かれた絨毯に膝を抱え込んで座っていて、肩がビクリと震えた。
座り込んだまま顔だけをこちらに向けて、しょんぼりとした顔をしている。
「ごはん、たべよ」
そう言いながらのそりと立ち上がって、俺の右手を両手で掴んだ。
．
ホカホカとした湯気の立ち上る白米、こんがり焦げ目のついた鮭、そしてアサリがたっぷり入った味噌汁。
いただきますと小さな声で呟く。召し上がれ、と返ってくる声。
いつも変なもの混ぜてきてるけど、今日は何もなさそう。
料理はもともととても上手なA。口の中で広がる旨さ。
Aは箸を茶碗の上に置いてゆっくりと口を開いた。
「…メモ、読んだ？」
「うん」と返事をしたものの、頭の中の疑問をぶつけないといけない気がした。
「…朝、話してたの、誰なの？」
そう言うと、苦い顔をしたA。如何にもやっぱりと思ってそうな目。
あれは友達だから、と小さい声が聞こえた。
でも個人的には、Aのいとことしては。
俺としては。
「…なんか、モヤモヤ、しちゃったんだよ
Aは、そいつの事好きなのかな、って思って
自分でも、よく分からない…けど」
「え、っ違う、何考えてるの」
Aは両手をバッと前に出して振った。よくやるけど、癖なのだろうか。
「わたっ……私は、っぅ、……」
決意に満ちた瞳のまま話し出したと思いきや、声はだんだんすぼまって、顔をうつむかせる。
はああと言いながら顔を覆っているが髪の隙間から覗く耳がピンク色に染まっている。
思わず、Aの髪に右手を乗せていた。
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宮垣 - 天喰くん可愛い。けどナメクジって確か寄生虫ヤバいんじゃ… (2018年2月24日 21時) (
レス) id: e5668725a2 (このIDを非表示/違反報告)
水仙(プロフ) - 天喰くん可愛いwそして主人公食料調達すごすぎw (2017年12月7日 22時) (レス) id: 2af43545d8 (このIDを非表示/違反報告)
谺(こだま) - 天喰さんがわいい (2017年11月21日 16時) (レス) id: cb3a1973eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクココア - 天喰君可愛いです!めっちゃ楽しみにしてマス! (2017年10月14日 22時) (レス) id: 4473a635a2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクココア - 面白いです!続編もものすごくいいです!頑張って下さい！ (2017年10月14日 22時) (レス) id: 4473a635a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のの | 作成日時：2017年7月27日 20時
