はずい ページ22
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ドーンという効果音がついてもいいくらいの威勢を放ちながら教室に走りこんできた波動さんは、その勢いを殺すことなく俺の席へと向かってきた。
水色のねじれた髪を揺らして、見覚えのあるミニバッグを机上にとすんと置いた。
「天喰くん！これ、Aちゃんからだよ」
「…え？あ、…そうだ…波動さん、ありがとう」
そう返すと、ええ？と笑う彼女。
自分の鞄を確認すると案の定弁当がない。きっとAは俺に渡すのを忘れていたのだろう。
波動さんは、お礼はAちゃんに直接、ね、と続けた。
長い睫毛をぱしぱしと瞬かせているかと思えば、「あ」という声とともにその目は見開かれる。
忘れてた！と波動さんは両手を合わせて、ポケットから折られたメモを取り出して渡して来た。
「これは…？」
「これも、Aちゃんから。あと、なんか伝言もらってきたよ！
『ごめんね』？だって！どうしたの天喰くん何かあったのー？」
伝言を伝えられ、その意味について考える。
ゆっくり記憶を思い出してゆくと、朝にあったことがどうにも引っかかって鬱陶しい。
ごめんねって、どういう意味なんだ？
もしや、実は付き合ってた…みたいな事だったら…どうしよう…と考えは悪くなって行くばかり。
とりあえず波動さんには適当にごまかしをつけて自席に戻ってもらうことにした。
丁寧に、でも少しだけ雑に四つ折りに折られた、Aらしい柄のメモをゆっくり開く。
そこには、
［ 勘違いしてないよね？ ］
［ 今日早く帰ってきてごはんいっしょにたべよう ］
とだけ書かれていた。右下にはAと名前が書かれている。
どうすればいいのかわからないまま、メモをもう一度折り直してポケットに突っ込んだ。
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宮垣 - 天喰くん可愛い。けどナメクジって確か寄生虫ヤバいんじゃ… (2018年2月24日 21時) (
レス) id: e5668725a2 (このIDを非表示/違反報告)
水仙(プロフ) - 天喰くん可愛いwそして主人公食料調達すごすぎw (2017年12月7日 22時) (レス) id: 2af43545d8 (このIDを非表示/違反報告)
谺(こだま) - 天喰さんがわいい (2017年11月21日 16時) (レス) id: cb3a1973eb (このIDを非表示/違反報告)
ミルクココア - 天喰君可愛いです!めっちゃ楽しみにしてマス! (2017年10月14日 22時) (レス) id: 4473a635a2 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクココア - 面白いです!続編もものすごくいいです!頑張って下さい！ (2017年10月14日 22時) (レス) id: 4473a635a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のの | 作成日時：2017年7月27日 20時
