episode 4：練習試合 ページ5
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｢楽しみやね、試合観戦〜！｣
『ね、たのしみ！』
わくわくと弾む気分で、私は他校のバレー部の友人と稲荷崎高校の体育館へ足を運んだ。
数日前に宮くんが、｢今度練習試合あんねん｣と言っていて、特に誘われたわけでもないけれど、彼のバレーをする姿が見たくて、つい来てしまった。
休日とはいえ、校内は私服厳禁のため制服である。
体育館に近付くにつれ大きくなるボールの音と、歓声の声。
女の子の声が多い気がして、やっぱり人気なんだと思うのと同時に、どこかモヤッとした。
｢A、2階行こお｣
『あ、うん！場所わかる？』
｢階段これやんな、稲荷崎の体育館、綺麗でええな〜｣
ウチんとこ老朽化えぐいねん、と少し怒ったような表情で愚痴る友人に、私はええやろ〜と少し自慢げに返す。
階段を上りながら、私はどうしてか緊張でいっぱいだった。
＿＿宮くんのプレー、楽しみやな。
侑｢ッナイスキー！！｣
どき、と心臓が大きく跳ねた。少し小走りで2階に出て、手摺を握る。
下を見ると、確か隣のクラスの……角名くんとハイタッチをする宮くんが目に入った。
ピッという笛の音と選手たちの声と、瞬く間に移動するボール。隣で友人が｢今のすごいなあ｣とたまに呟いている。
『……かっこええなあ、』
｢ん？なにが？｣
今のスパイク？かっこええよな〜、あれ全国の5本指の選手なんやで、と隣で少し興奮気味に友人が話す。
うんうん、と相槌を打つけれど、私の視線はその人ではなくて、ただ1人＿＿宮くんを見つめていた。
すると笛の音がして、選手たちがコートを出る。たまにバレーの世界大会とか観るおかげで、タイムアウトだと分かった。
その最中も宮くんを追っていると、ふいに彼の視線が何かを探すように観客席をウロウロしていて、それが2階へ向けられる。
『！ あ、』
ばち、と目が合った……気がした。宮くんは驚いたような、でもどこか嬉しそうな顔をしてこちらを見ている。
私の横にいた女の子が、｢こっち見とる！｣と言った。
｢や、あの7番……Aのこと見とる、やんな？｣
『ええ、そんなことないと……思う』
それでも目が離せずに宮くんを見ていると、双子の治くんに声をかけられた宮くんがなにやら言い争っているようだった。
その直後の宮くんは少し頬が赤かったが、コートに戻るとすぐに真剣な顔に戻る。それを見て、やっぱり格好いいなと思った。
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佐野 愛(プロフ) - 侑がピュアやぁぁぁ！！尊い！！ (3月5日 21時) (
レス) @page23 id: c62a8ec195 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - リア充共幸せになれよ！！！！ (2021年4月6日 8時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
魚座(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉まで、。(T_T)もうあと数話で完結予定です〜！最後まで楽しんで頂けたら幸いです！ (2021年4月4日 18時) (レス) id: 6a1de1dd31 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 更新待ってました！ もう最高にキュンキュンします(；ω；) やっとくっついてくれて、またすきの記録読み返したいと思います(*^^*) (2021年4月4日 8時) (レス) id: 825fc18cb7 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 魚座さん» それは私も聞きたい、、(遠い目) (2021年3月19日 1時) (レス) id: 5459160ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚座 | 作成日時：2021年3月17日 18時
