さんびゃくよんじゅうはち。 ページ30
side ＿？
「今日は親切にありがとうございました。」
白夜 「此方こそ、ありがとうございました。茅野さんにも宜しくお伝え下さい。」
「え、あぁ……はい。伝えておきます。」
危ねえ、危うくボロが出るところだった。
人の良さそうな笑みを浮かべる目の前の男、此奴はここの本丸の審神者である。男の後ろにはこの本丸に研修に来ていると言う審神者見習いの女が俺をじっと見つめていた。
この際だから言ってしまうが、俺は歴史修正主義者側の人間である。ここ最近、時間遡行軍と刀剣男士の戦いが激化している。俺たちがとんでもないくらい劣勢という訳ではないのだが、それでも押されていることは確かだった。
そこで、刀剣男士の動力となっている審神者を狙う案が上層部で可決されたのだ。こっち側にいる人間を政府の役人として数々の本丸に密偵として入らせる。手に入れた情報を本部に渡し、数日後奇襲をかける。
ざっくり言ってこんな感じだ。
存外本丸に入り込むのは簡単だった。担当の役人を襲い、俺が役人に成り代わる。
普通の人間である俺だからこそ、審神者や刀剣男士たちに勘付かれることなく潜入することができた。それに加えて、この本丸を担当している奴が日頃から多忙だったっていうのがあって、恐らく誰も俺のことを怪しんでいないだろう。
しかし、生の刀を前にしてはしゃぎ過ぎてしまった……ここは反省点である。前職は刀鍛冶だった俺は、俗に言う刀オタクというもので、どうしても生の刀を見ると興奮してしまうのだ。
さて、早いとこ本部に戻るとするか。
「それでは、私はここで失礼します。」
審神者と見習いにぺこりと頭を下げてワープ装置を潜ろうとした。その瞬間、背後から鋭い視線が向けられた。
ちらりと後ろを振り返ると、微笑みを浮かべる審神者の後ろで、見習いの少女が俺のことをまるで睨み付けるような鋭い視線で見つめていたのだ。
……なんだ、バレたのか？
いや、そんな筈はない。なんせ俺は普通の人間だ。
今すぐにでも逃げ出したい気持ちを抑えて、俺はもう一度二人に頭を下げると、ゆっくりとした足取りでワープを潜った。
咲 「白夜さん。」
白夜 「どしたの？」
咲 「彼_______……」
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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 華音さん» あれま……Σ（ﾟдﾟlll）すいませんありがとうございます！これからも何卒宜しくお願いします^m(._.)m (2020年5月25日 16時) (
レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - こんばんわ☆お久し振りです(*´∇｀*)先程最新話読ませて頂きました♪最後の方で誤字を発見致しました^^;刀剣女士ヒロインの名前を変換しているのに「名前さん」になっていたので^^;御報告致しますね☆それでは、これからも頑張って下さいませ（＾ν＾） (2020年5月24日 23時) (レス) id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 裕大@低浮上さん» 毎度毎度ありがとうございます！励みになっております……！更新頑張りますっ！ (2020年4月26日 21時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
裕大@低浮上(プロフ) - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年4月26日 8時) (レス) id: c4236529ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士Ａ | 作成日時：2020年4月25日 21時
