にひゃくよんじゅうご。 ページ7
A 「く、くにゆきっ……?!」
明石 「んー? なんや、顔真っ赤やで。」
A 「か、顔も赤くなるわよっ! そ、そんなことするなんて……!」
明石 「はて、自分なにかやりました?」
A 「うううぅぅぅ……!」
国行から隠すように両手で顔を覆う。国行に触れられたところが、未だ熱を帯びている。指と指の隙間から国行を見ると、意地の悪そうに笑っていた。
むぅ、いつもは私がそっち側にいるのに……!
明石 「ほらほら、そんな隠さんといてや。可愛い顔が台無しやで?」
A 「うるさいわよぅ……!」
明石 「でざーと、ぬるくなってしまうで?」
A 「…………食べる。」
・
A 「美味しかったわね!」
明石 「そーやなぁ……。」
食事を食べ終えて外に出た私と国行。
もうなんか美味しすぎてさっきの事も半分くらい忘れてたわ。
私に金額を見せないように国行が払っていたけれど、見るからに高そうなものばっかりだったし……。やっぱり意地でも半分は私が出すべきだったかしら。
明石 「自分、この日のために給料貯めてきたんで、今日くらい、カッコつけさせてくれます?」
A 「ありがとう国行。次お出掛けする時は、私に奢らせて頂戴。」
明石 「おぉ……、是非そうさせてや〜。他人の金で食う肉は最高言いますしなぁ。」
A 「っふふ、何それ。」
二人でお話ししながら歩いていると、空からちらちらと雪が降ってきた。あら、と思って手袋を外した右手を上げると、手にひんやりとした感触が。
A 「雪だわっ!綺麗ね、国行!」
明石 「あーあー、そんなはしゃぐと転ぶで〜。」
A 「だいじょうぶよ、そんなに子供じゃないからっ」
通行人が居ないことを良いことに、くるっと回る。ちらちらと降る雪は、きらきらと光る街を更に美しく彩っていて、本丸ではあまり見られない光景に、私は心躍った。
明石 「ここよりもっと綺麗なトコ向かうから、行くで。」
A 「はぁーいっ」
差し出された右手に、左手を重ねる……じゃなくて、きゅっと腕を絡めた。
明石 「ぉわっ?!(胸が当たって……!)」
A 「早く行きましょ、そこ、早く見たいわ!」
明石 「ったく、しゃあないなあ……。」
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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 碓氷時雨さん» なんですって?! ごめんなさい即刻直します!!本当にありがとうございます!そしてすいません! (2020年2月8日 21時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 「にひゃくろくじゅうに」の所で清光が清松になってますよ! (2020年2月8日 20時) (レス) id: d4ecd76fec (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 愛が止まらない人さん» ありがとうございます!応援して頂けると本当に力になります!頑張りますね! (2020年1月13日 16時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!!頑張ってください!!!!! (2020年1月13日 10時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 絵里奈さん» ありがとうございます!受験も作品も、若いからこそ出せる熱量で頑張っていきます!今作品でも何卒宜しくお願いしますね! (2020年1月13日 8時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月12日 21時