【刀剣乱舞】来派のお色気刀剣女士 柒。

にひゃくななじゅういち。 ページ33

A 「ちょっと国行、くっつかないで頂戴、お料理がしにくいわ。」

明石 「自分頑張ったんやからええやん」

A 「もぉ〜……」





　三時に向けてお菓子を作っていた私たち厨当番の所に国行がやって来たのは、国行が出陣から帰って来てすぐの事だった。

　厨当番のりいだあである歌仙さんが、国行を味見役に指定して厨に居座ることを了承してしまったのです。そのお陰で、私は今とてもお料理がしにくい状態になっている。



　今日つくるのは三色団子。歌仙さんがりいだあの時は、和食や和菓子が多くなるわね、燭台切さんは洋食、あとは北谷菜切くんは外国の伝統的な料理をよく作ってくれるわ。
　厨当番のりいだあは、主にこの三人で回しているわね。

　因みに今日の厨当番は歌仙さんに私、浦島くんに後藤くんの四人よ。





歌仙 「子供みたいだよ、明石。」

明石 「Aに養ってもらえるんなら子供でもええわぁ……」


A 「……駄目よ、国行が私の子供だったら……その、できること……減っちゃうじゃない」









明石 「……いや可愛すぎか。」





後藤 「いちゃいちゃするなら引っ剥がすぞ〜」

浦島 「長曽根兄ちゃんの髭でゾリゾリしちゃうぞ！」



A 「ごごごごめんなさい！ つ、つい……！ ほら国行、ちょっと離れて！」





　両手で顔を覆ってひらひらと桜を散らせる国行をベリッと引き剥がし、厨の端っこの方まで押していった。

　お団子になる予定のものを丸めていた後藤くんと浦島くんがクスクスと笑っていて、私は頬を桜色に染めた。





歌仙 「本当に仲が良いねぇ、安心したよ。交際が上手くいっているようで。」

A 「ぅぅ……」





後藤 「明石さん、味どう？」

明石 「味もAも文句なし。」

浦島 「これが……主が言ってたりあじゅうって奴か……！」

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