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にひゃくななじゅう。 ページ32

白夜 「明石がどうかしたのか?」





 昼過ぎ、出陣から帰ってきた第一部隊の隊長である蜻蛉切の報告を聞いていた時だった。検非違使と遭遇することもなく、隊員の誰かが重傷になることもなかったが、ただ一つ、明石の様子がおかしかった、と蜻蛉切は言った。


 朝餉の時は、いつも通りに見えたんだけど……、うぅん、と首を傾げる俺に、蜻蛉切は出陣先での明石の様子を事細かに報告してくれた。





蜻蛉切 「明石殿は、所々ぼんやりしているようでしたな。敵が迫ってきているのにも関わらず、心ここにあらず、といった雰囲気で。桑名が声を掛けた所、ようやく敵の存在に気付きました。」
蜻蛉切 「戦闘になるとぼんやりする事は減ったのですが、危うい行動を複数回していましたね。一人で敵の部隊に突入した時は、少々肝が冷えました。」

白夜 「……そっか、ありがとう蜻蛉切。」

蜻蛉切 「今では一つ屋根の下で暮らす仲間、何かあってからでは、遅いですからな。」

白夜 「うん、そうだね。」





 「失礼致します」と丁寧に頭を下げてから、部屋を出て行った蜻蛉切。俺は、蜻蛉切の足音が遠ざかっていくと、腕を組んで明石の行動の理由を考え始めた___が、途中で辞めた。

 ただでさえ人の心を察するのが苦手な俺が、明石の心を見るなんて不可能だ。うん、本人に聞くのが一番手っ取り早いだろう。





白夜 「はっちー、ちょっと行ってくる。」

蜂須賀 「分かったよ。」
蜂須賀 「主が“溜めていた”書類はやっておくから、埋め合わせは宜しくね。」

白夜 「ウッ……、すいません宜しくお願いします」

蜂須賀 「冗談だよ。ほら、行っておいで。」





 はっちーの(ブラック)ジョークを耳に、俺は審神者部屋を出た。明石が居るのは…………、厨だ。

にひゃくななじゅういち。→←にひゃくろくじゅうきゅう。



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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 碓氷時雨さん» なんですって?! ごめんなさい即刻直します!!本当にありがとうございます!そしてすいません! (2020年2月8日 21時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 「にひゃくろくじゅうに」の所で清光が清松になってますよ! (2020年2月8日 20時) (レス) id: d4ecd76fec (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 愛が止まらない人さん» ありがとうございます!応援して頂けると本当に力になります!頑張りますね! (2020年1月13日 16時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!!頑張ってください!!!!! (2020年1月13日 10時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 絵里奈さん» ありがとうございます!受験も作品も、若いからこそ出せる熱量で頑張っていきます!今作品でも何卒宜しくお願いしますね! (2020年1月13日 8時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月12日 21時

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