にひゃくろくじゅうはち。 ページ30
白夜 「……これ以上はもう、ひたすら俺が頼み続けるしかない。
皆を絶対に傷付けさせない。俺が体張って守るから、どうか彼女を受け入れることを許可してくれないか。
絶対に、絶対に皆には危険が及ばないようにする!」
主さまはハッキリそう言うと、「“約束”する」と言った。その途端、江雪さんたち、反対していた人たちの目が変わった。
私たちは付喪神、神としての神格は低けれど、れっきとした神様だ。神と交わした約束は、絶対に破ってはならない。ましてや、私たちは少しでも我慢することになるのだから、主さまが約束を破ってしまったとしたら___、
江雪 「主、それがどういう意味を表すか、わかっていますか。」
白夜 「あぁ、分かってる。」
江雪 「……本気なのですね。」
白夜 「あぁ、本気だ。」
真っ直ぐと江雪さんを見つめる主さま。大広間にいる皆の視線が、主さまに集まった。あまりにも真っ直ぐと言い放った主さまに、江雪さんはふっ、と苦笑いを零すと、「分かりました」と頷いた。
江雪 「主がそれほどまでに本気なら、私はそれなら答えるまでです。」
宗三 「……僕も、それで良いです。」
燭台切 「主くんがかっこいいとこ見せたんだから、かっこ悪いとこは余計に見せられないよね……。僕も、賛成するよ。」
一期 「私も賛成しましょう。しかし主殿、先程の“約束”というのは、取り消しを願います。」
お供 「主殿が約束を取り消すというのならば、私めも、鳴狐も賛成致しましょう。」
鳴狐 「鳴狐は……主を“信じる”」
続々と皆が賛成の意を示す中、国行はずっと、何も言わず、ただ蛍と国俊をきゅっと抱き締めていた。
___国行は、主さまがなんと言おうと、私や蛍、国俊が何を言っても聞かないわね。
言われてみると、それはそうよね。私は主さまから聞いただけで詳しくは知らないのだけれど、あの日、あの事件の時、一番不安定になっていたのは国行だった、って。
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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 碓氷時雨さん» なんですって?! ごめんなさい即刻直します!!本当にありがとうございます!そしてすいません! (2020年2月8日 21時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 「にひゃくろくじゅうに」の所で清光が清松になってますよ! (2020年2月8日 20時) (レス) id: d4ecd76fec (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 愛が止まらない人さん» ありがとうございます!応援して頂けると本当に力になります!頑張りますね! (2020年1月13日 16時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!!頑張ってください!!!!! (2020年1月13日 10時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 絵里奈さん» ありがとうございます!受験も作品も、若いからこそ出せる熱量で頑張っていきます!今作品でも何卒宜しくお願いしますね! (2020年1月13日 8時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月12日 21時