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にひゃくろくじゅういち。 ページ23

白夜 「……そうだよな、俺だけの都合で決めちゃ駄目だもんな。」





 政府からの帰り道、とぼとぼと歩いていた。茅野さんに言われたことに衝撃を受けて、咲ちゃんと面会したけれど、いつものように話せていたかどうか。

 はぁ、と何度目か分からない溜息が自然と出る。





白夜 「皆からしてみれば、嫌だろうな……。」





 大切な仲間に手を出した人が、もう一度やって来るなんて、俺だったら絶対嫌だ。皆に話したとしても、「嫌だ」と一刀両断されるのが目に見える。
 俺は皆の主だから、最悪俺の判断が強制的に反映されて、皆の意思は無視してしまう事になるだろう。それだけは、絶対に嫌だ。



 ちゃんと皆に話して、それで、説得しよう。



















A 「あら、お帰りなさい主さま。」

白夜 「た、ただいま。」

A 「見て下さい主さま、こんなに大きな野菜がとれたのですよ!」

白夜 「うお、ほんとに大きいね。」

A 「これも桑名くんのお陰ですね。」





 ふふ、と柔らかに笑ったAちゃん。幸せそうに笑うAちゃんを見て、俺は咲ちゃんのことを話せなかった。口に出そうとしたその瞬間、あの事件の時に見たAちゃんの辛そうな、悲しそうな顔が脳裏にフラッシュバックしてきたからだ。

 楽しく暮らしている彼女に、あの事件のことを思い出させたくはなかった。でも、話さないと何も始まらない。それは、分かってた。





A 「それじゃあ私、燭台切さん達に届けてきますね。主さま、ちゃんと手洗いうがいして下さいね!」

白夜 「Aちゃんは俺のお母さんか何かですかー?ははっ」

A 「歌仙さんには及びませんけどね、ふふ。」





 Aちゃんは野菜を詰めた箱を持って、厨に向かって行ってしまい、結局俺は、何も言うことができなかった。

にひゃくろくじゅうに。→←にひゃくろくじゅう。



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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 碓氷時雨さん» なんですって?! ごめんなさい即刻直します!!本当にありがとうございます!そしてすいません! (2020年2月8日 21時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 「にひゃくろくじゅうに」の所で清光が清松になってますよ! (2020年2月8日 20時) (レス) id: d4ecd76fec (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 愛が止まらない人さん» ありがとうございます!応援して頂けると本当に力になります!頑張りますね! (2020年1月13日 16時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!!頑張ってください!!!!! (2020年1月13日 10時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 絵里奈さん» ありがとうございます!受験も作品も、若いからこそ出せる熱量で頑張っていきます!今作品でも何卒宜しくお願いしますね! (2020年1月13日 8時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月12日 21時

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